近在の心療内科クリニックで月1の児童発達外来があり,意を決して行ってまいりました。
以前の記事にも書きましたが,電話1時間に及ぶソーシャルワーカーさんの事前ヒアリングは、かなり不安になる内容(しかもそれだけで1万円!)。ドキドキしながら向かいましたが,担当の先生は至極まっとうな感じで,ほっとしました。私と相方さんの最終学歴とか,私の父が亡くなった原因とか,坊ちゃんの発達と関係するのだろうか?ソーシャルワーカーさんなりの視点があるのかもですが,いまだに謎です。勿論,診察ではその辺りは何も触れられませんでした。
更に当日も『レジャーシート敷きましょうか?診察中,坊ちゃん君を遊ばせておけますよ』と言ってくださった『待合室』スペース,縦に畳1畳×2くらいしかないやん!その半分はソファーやん!残りスペースにどうやって1歳2か月・後追い有を一人で放置しろと・・・絶対追いかけて来ますよ
。
何よりも,今日診て欲しいのは,
ワタクシジャナーイ!!!!!!!
診察にあたっては,7月に保健センターの心理士面談用に作成した『坊ちゃんの現状&本日かあちゃんが伺いたいこと』」シートを更新して持っていきました。客観的にと思って纏めていても,マイナスの内容(指さし無し・模倣なし・名前呼び反応打率3割・掴み食べしない・発語なし)を書くと,続いて『でもこんなことは出来るんです』を書きたくて,長くなる。絵本を前に並べると読みたいのを選んでその本を取るとか,芝生は苦手だけど洋服の感覚過敏は今のところないとか,バイバイはしないけど「タッチ~」と言って手のひらを向けると,呼応して手を伸ばす・・・etc。ぎゅうぎゅうA4で4枚分になってしまいました。特に気になる特徴をマーカーしておき,5分を意識しつつ、必死にプレゼン(笑)。渡されたレジュメに先生も苦笑気味でしたが,最後までちゃんと聞いてくださいました。随分前のめりな親だと思われただろうなぁー。不安で不安で,必死なだけなんですけどね
。
結論としては,やはり『この月齢と特徴では最終判断出来かねる』とのことでした。発達の遅れを示す特徴は確かに出ているが,部屋に入室したときに①まず不審そうに先生を注視→②「かあちゃん、あのおじさん誰。ここどこや」という顔で母親を見上げて様子を確認→③部屋の内装にきょろきょろと目をやる→④母親を基地(安全確保できる場所)として片手で掴みつつ,気になるもの(レジュメやソファ等)を触る の順番で一連の流れが出来ているので,少なくとも,ここは『自分』と『他人』がいる世界だどきちんと認識したうえで,関心も持っていると思いますよ,表情も動いているし,と。現在が何ヶ月程度の成長レベルかということは,個人差を考えると(出た個人差!),なんとも言えないです・・・とのことでした。
入室時に目をやる順番に,そんな意味があるなんて知らなかった。ともあれ,判断できないと言われることは予想していたので,200パーセントひっかかるであろう4か月後の1歳半検診の後,再度予約を取って診察してもらうことにしました。今回は顔つなぎ。1歳半検診で療育の必要ありとなった場合は、すぐ診断書作成などの相談に応じてもらえるようなので,それだけでも良しとしなければ。先生はもっと先でもいいような雰囲気でしたが,ただでさえ予約取りづらいのに、そんな悠長にしていられましぇん。
早期療育についても相談しましたが,先生としては訓練的要素が強くなることを懸念されていました。ちゃんと指導がつくとこでやるなら、プロが「遊び」の部分を意識できるけれど,親が自己流でやりすぎるとつい「これくらいはできるようにならなくちゃ!」と必死になって,本人が嫌がるようになってしまう・・・本末転倒だと。うーん、私の余裕のない様子を見て、心配になったのだと思われます。家庭療育を否定するような感じでは全くありません。バイバイや頂きますの練習,オーバーアクション&ハイテンションの声掛けは,今まで通りやってくださいとおっしゃっていました。言語療法と運動療法のどっちを優先すべきか?2歳前で取り組むべきはどちらか?とかレジュメに書いてたものだから(笑),ちょっと心配になられたのでしょう。
坊ちゃんは退屈を訴えたり,うとうとしたり(お昼寝途中だった)しながらも、辛抱強く我慢してくれました。足かけ1時間の診察はこうして終わり,帰ると二人して寝落ちしたので夕飯が8時近くに…。事前準備もしていたのに,今になってあれも聞いておけばよかったーこれは言いたかった―先生のアドバイスが変わったかも~とか,ジタバタしています。相変わらず修行不足のかあちゃんです。
結果として、診察には行ってみてよかった,と思っています。
具体的なアドバイスが沢山得られた訳ではないけれど,次回に繋げることは出来た気がする。
「全く成長しないとは思ってません。ただ,私が生きていられる時間は残りどれくらいか解らないから,そのうちねーでは済ませられないんです。この社会で,人の助けを借りてでも,なんとかやっていけるようになって欲しいんです。そのために親には何ができるのか,知りたい」と言ったら,先生は黙って頷いてくださいました。きっと何人ものお母さんから,同じようなことを訴えられてきたのでしょう。誰かが必死に向けてくるサインを受け止める(適宜受け流すとしても),これは本当に、大変な負担のはずです。
そして、先生がかあちゃんに向けてくれた気遣いは、そのお母さん方の涙や頑張りがあってこそなんだな、とも思いました。
みんな凄い。お母さん方も,先生方も。
どうか坊ちゃんが必要な助けを得て,大きくなれますように。
そしてもしそんな日が来るのなら,いつか誰かの笑顔の素になれたらいいな。