
ある日の相方さんご飯。タンドリーチキンとカレー粉焼きズッキーニ&茄子、インゲン豆とウインナー、ゆで卵。チキンの下拵えは坊っちゃんの朝御飯ヨーグルトの余りを流用しています(笑)。スパイスとヨーグルト、カレー粉と香味野菜を和えておけば、帰宅後に焼くだけで済むので。
自分も同じメニューの筈だったけど、解凍した手羽元が…手羽元じゃなくて…鶏油採ろうと丸めて冷凍してた鶏皮でぇえぇえええ
!かあちゃんの分はチキン無しになりました
。


他のお母さんが『悪魔の時間』と書かれていましたが、私にもそんな夜が(一日中の場合も)訪れます。
私たちが彼岸へ渡ったら、坊っちゃんはどうなるんだろう。
今はこんなに小さいけど、いつかは成人の男性になる。もっと手前の段階で力も強くなるし、かあちゃんが抑えられないような行動にでたら?
もうすぐ、ご飯を食べてくれなくなる?夜眠らなくなる?自分や他人を傷つけてしまうようになる?
思えば6回の人工受精と4回の体外受精の後、坊っちゃんが来てくれたとき、嬉しくて幸せなのに、毎日が怖かった。知らぬうちに心音が止まっているのでは、また流産するのでは、浮かれてベビー服なんぞ揃えたら…次の検診で…。私は怯え、いつしか未来のことは一切考えまいとしていました。2ヶ月半にわたる入院でなんとか無事出産し、これからは先のことを考えていいんだ、嬉しいなって慌ててネットでベビー服やらバスケットやら、買いまくり(苦笑)。
坊っちゃんが笑って過ごしている未来。私たちが居なくても、新しい家族や友人と楽しくやってる姿。思い浮かべたくても、像にならない。豆腐の中にでもズッポリ埋まっているような、ひんやりしてぼんやりして息苦しい、立ち竦んだまま動けない恐怖感。いま『未だ何も決まってないでしょう』とかしたり顔で言われたら、ぶん殴っちゃうぞー。
…こうなったらもう、かあちゃん眠れません。
仕事と家事でヘトヘトでも、思考がとり散らかったまま、グルグルグルグル動いてる。自分がどこにいるのか判らない。
そんなときは、台所へ行きます
。

コアラでもカンガルーでもない身軽な身体一つで、明日の夕飯の仕込み、離乳食の野菜や豆を煮る。坊っちゃん大好物のスナップエンドウ、半分は大人のサラダ、半分は柔らかめに茹でて粗めに潰す。人参と玉ねぎも、坊っちゃん用は炊飯器で炊いて、刻む。その間にグラタン用のお肉も切っておこう。
不思議です。
2時間か3時間かすると、片足くらいはこの星に戻って来てるから。そうしたらお布団へGO!
大の字になった坊っちゃんと相方さんの横で、そっと丸くなるのです。