ラグビー用語で知られる表題のフレーズ

イマイチしっくり来ないところの有った私の気持ちをスッキリさせてくれたコラムがありました。


全文は下記のURLで見てください。


https://www.faith-h.net/press/oguclm/mc090717.html

One for All , All for One の誤訳

小倉氏の解釈は元全日本ラグビー監督 平尾誠二氏の 解説を基にしたものだが 実に的を得ていると思う。

一般的に伝わっている解釈は
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」ですが、その目的が省略されていると。

更に自立した一人ひとりが目的に向かって意識を一つにして勝ち取ることが込められていると。

納得だ。チームプレーがイマイチ苦手な私でもこれなら賛同できる。目指すものがあるからAll for oneなのだと。




早春のある日、遠く霞ヶ浦から関和学プロを呼びZPIで開発の打ち合わせを行っていた。


完成前のフィーリングチェックは勿論テストキャストを行うのだが、この時だった。


開発担当のTakeから発せられた一言が強烈だった。

『ワンキャスト。ワンキャストだけしかしないで下さい。』


耳を疑ったがTakeの口からは確かにワンキャストだけ・・・と。

たったワンキャストで何がわかるのだろうか?そんな疑問を胸にテストを見守った。

緊張感が走る関和プロの眼差しも真剣だ。一瞬の静寂をやぶってルアーが放たれる。


STOP!もう投げないで下さい。』
『どうでしたか?』


『・・・・・・投げやすかった。』


『・・・解りました。ではもう一度投げて下さい。』


シュッ
次の瞬間Takeはこう言った。
今、修正しましたよね。最初に投げた時に少しだけ左に流れたのを
今 無意識に修正しましたよね。いいんです。そうなりますし癖です。

ある程度以上に経験があれば誰でもそうします。』


『でも それじゃダメなんです。』『一投目から決まらなきゃいけないんです。』

私はそれを聞いて関和プロと顔を見合わせてしまった。


トンデモナイ次元を求めてやがる!既成品のモデファイドでそこまで
求めるか? 普通。ゼロから設計している訳でもないのに。

でもイイねぇ この感じ。悪くない。どこまでやれるか挑戦すればいい。

出来るかどうかじゃないやり遂げたいか否かが大事なんだ。


Z-PRIDE コイツぁ ヤバイぜ。


皆さんは覚えてらっしゃるだろうか?1992年アルベールビルオリンピック 男子複合で彗星の如く現れた 金メダリスト 荻原健司選手の事を。

縁あって、彼の講演を見る機会を得たが、正直余り 期待していなかった。

しかしながら、この偏見に近い予感は いい意味で素晴らしく 外された。講演の題目は 『挑戦が世界を開く』。

彼の生い立ちから語り始められたその題目は、私の疲れて動けなくなった心にもう一度 走りだすエネルギーを充填してくれた。

子供の頃の荻原少年は、器械体操をやっていたそうだ。辛い練習は彼にある決断をさせた。『体操を辞めたい。』そして双子の弟とともに地元

草津のスキー場でスキーがやりたいと 父親に告げた。父親は毎日日の暮れるまでの僅かな時間スキー場へ彼らを連れて通い続けた。楽しくて

楽しくて見る見る双子の兄弟は上達していった。

荻原少年は子供心にどうしてもなりたい夢があった。

『芸能人になってTVに出たい』・・・そう子供なら一度はそんなことを考えるものだ。ある日彼は思い切って父親に切り出した。恐る恐る

だったに違いない。『何馬鹿なこと考えてんだ!!』『オマエなんかが成れる無いだろ!!』そんな言葉を耳にするに違いない。そう思うと

中々 言い出せなかったが思い切って言ってみた。

すると父親の口からは

『そんなこと簡単だぞ。スキーをうまくなって日本代表でオリンピックでメダルを取ったら毎日の様にTVに出れるさ。』

予想外の言葉に 彼は素直に反応した。そうか!!そうなんだ!!それなら出来る!!!本気のスイッチが入った瞬間だった。彼が本当に

メダルを 金メダルを 取るのはそれから10年後。彼は12歳にして金メダリストになる未来を決定した。

そんな彼も今は44歳。後進の育成に携わる日々を送っている。2014年ソチ オリンピック 彼の指導のもと金こそ届かなかったが

日本人のメダリストが複数人 誕生した。

彼らのもとに沢山のファンレターが届く。毎日の様に。22年前、無名の荻原健司がメダリストになって 同じ様にそれはそれは沢山の

ファンレターを受け取ったという。日本中から海外から。ソチのメダリストにもアルベールビルのメダリストにも。そしてファンレターの

最後には決まって同じ言葉があったという。

それは  『ありがとうございました』

この言葉こそが 自分の存在価値を 教えてくれる 喜びの源泉なのだ。自分が全力を傾けてやって来たことが 役に立っているのだと

思わせてくれるコトバ。

『ありがとう』のチカラは 勇気と希望とやる気を 沸き立たせてくれる。

私は講演に行って本当に良かったと 心の底から 感謝した。私はまだ世界に挑戦できていない。けれど荻原健司さんと出会うことは

必然だったのではないかと思うことにした。そして挑戦する自分を想像してみることにした。世界を開くのだ。

『ありがとうございました』