自宅療養4日目

腹痛の程度は軽減しているような、さほど変わらないような。家の中にいる分には大して問題を感じないレベルにはなってきた。一週間後には、走って生徒を追いかけられるレベルにならなければならないのかと思うと、少々うんざりする。まだ、猫が飛び乗って来ると、「うっ」と呻き声を上げてしまう程度であるから、仕事を全力でする状態は想像が難しい。

考え方を変えれば、3月8日の時点で全力で仕事をする必要もあるまい。(きっと周囲もそれを求めていない)制度上、復帰当日は早退等が許されないらしいが、翌日以降はそういう方法を弾力的に使用することも可能だと思えば、少々気が楽だ。

傷口が痛いのであれば、まだ理解できる。痛むのは傷口ではなく。その周辺の下腹部全般である。そして、今まで体験したものとは、ちょっと違う痛みだ。術後なのだから、当然であるといえば、当然なのだけど。そもそも、胃の手術をしたのだから、術後に痛むのは胃のあたりだろうと勝手にイメージしていた。しかし、実際に痛いのは下腹部。胃のあたりは全く痛くない。胃の膨満感が無くなったのが、手術のご利益のようにも思う。臍を使う腹腔鏡手術というのは、こういうことなのか。臍周辺(臍の下も含む)が痛くなるものなのか、と痛みを味わっている。

入院中、歩け、歩けと言われていた訳だから、家の中であまりにも安静にしていてはいけないと思い、地味に家事をしていた。基本家事は苦手だが、仕方があるまい。夫は安静にしていてねと言って、仕事に出かけて行ったが、昼も寝ていては仕事に復帰もできないだろう。まず、猫の額のような庭で栽培しているにんにくに水をやった。裏のおばあちゃんに会うと面倒だなと思ったが、幸いにして会わずに済んだ。そのあとは、ゆっくりと掃除。掃除機までは良かったが、床を拭くとちょっとキツイ。リビングの半分でやめてしまった。明日もあるからまあいいか。あとは、入院中の荷物を片付けたり、洗濯したり、あらゆることを中途半端に。すぐに疲れてしまう。

あとは、勿体無いからなるべく少しずつ騎士団長殺しを読んでいる。

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入院中に不思議だったこと。
今回の手術台の申し込みを、私は1月30日にした。そして、ちょうど半月後に手術を受けた。その申し込みの際に言われたことは、「胃粘膜下腫瘍より、粘膜腫瘍つまりいわゆる胃がんの方が優先度が高いし、そういった優先度も踏まえて連絡をします。」とのことだった。術後、1日目から同室だった方々は、胃がん、膵臓がん等であったが、いずれも手術まで1ヶ月以上待たされたとのことだった。年末年始を不安なまま過ごしたという話を聞いた。私の手術をこのタイミングにねじ込んでもらえたことはラッキーだった。