嘆けど試合は続く(TOT)

嘆けど試合は続く(TOT)

アルゼンチンから来ました、救いようのないヲタクがサッカーについてネチネチ書きます

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久保建英のビジャレアル移籍が決まりました。

 

リーガではビジャレアルを応援してるので触れようと思います。マルセリーノ時代の美しいゾーン守備とポゼッションに惹かれたのがきっかけでした。

 

どんなチームか紹介するのと、久保がどう起用されるかを考察していきます。それなりに試合干してるので別にそんな詳しいってわけじゃないです。クラブはカジェハを解任してエメリを新監督として迎えました。ちなみにエメリのことこそあまり知らないのでそれもご了承を。

 

まずは選手の顔ぶれだけでも馴染みをもってもらいましょう。直近でどんなフォーメーションをやっていたか紹介

(退団した選手、退団濃厚?な選手は×してます)

 

4-2-3-1 vs Getafe (A) 19-20

 

 

4-4-2 vs Valencia (H) 19-20

 

 

前監督のカジェハが相手ありきでとにかくコロコロ変える人で、4141、433、ボックス型に近い4222?的なこともしていました。

 

【最近のクラブニュース】

 

・ベテラン2人の退団

カソルラ、ブルーノというベテラン。シーズン終了間際ではこの2人が途中出場で相手を焦らすようなポゼッションに貢献しました。とにかく90分の使い方をデザインできないチームだったので、リード局面のゲームプランをもらたしつつあった彼らの退団は惜しまれます。

 

・バレンシアからの補強

破格の値段でパレホコクランを獲得。それぞれCH/トップ下、DMと、中盤の層が厚くなりました。

 

【久保の起用法】

 

久保建英についてもこれまた詳しくないのですが、私の理解のうえではST、左右のSH/WG、トップ下などといろいろこなせるポリバレントな選手で、守備の貢献度も高く見込まれる主戦場はRSHということで話を進めていきます。

 

RSH/RWの場合

 

ポジション争いの相手はチュクウェゼになってくるというのが自然。カウンターに強く、トップスピードを落とさずに関与するプレイが得意な選手です。一方で、ショートレンジの連携は改善の余地が。守備はプレスバックなどでの貢献は光るものの、ブロックやゾーンなどのユニットでは難が。

 

あとはストライカーで大エースのジェラール・モレーノも、最適性ではないけど同じところが出来ます。ただし個人的には、カットインで運んでいって詰まるような、あの斜めのドリブルコースの不得意さを見るととそこで使いたいとは思いません。

 

右サイドバックのペーニャも1列前でプレイできたりしますが、後ろのほうが手薄なのでアタッカーとして序列を破るとまでは思えません。

 

整理すると競合相手は

◎チュクウェゼ

〇ジェラール

△ペーニャ

 

最有力ライバルのチュクウェゼと久保との比較

太線がチュクウェゼ)

 

 

ドリブルのスタッツは酷似しているものの、Times disposessed(ボールを奪われた回数)が多いことやProgressive Distance(ドリブルで運んだ距離)が長いことからも、チュクウェゼがよりオープンな展開で0か100かの仕掛けを得意としていることが伝わります。

 

結論からすると、同じ逆足と言えどお互いに差別化はできているはずなので局面によって使い分けだったりと、どちらかが極端に干されることはなさそうです。

 

参考程度に (チュクウェゼvs久保)

 

 

 

字面だけでも、チュクウェゼのほうが特化型に見えます。

 

プレイエリアの評価での比較も

(同じくwhoscored.comから)

 

チュクウェゼ

 

久保

 

チュクウェゼのほうが前がかりのときに評価が高い感じですかね。

 

ここまで対立を煽ってきましたが、共存もありえると思います。例えば4-4-2でどちらかが2トップの一角、どちらかがサイドハーフだったりと。エイバルやヘタフェのようなハイライン相手にはチェクウェゼの前残りで久保が後ろ。相手との噛み合わせでアイソレーションで勝負したいなら久保が内寄りでチュクウェゼがサイド、といった感じでしょうか。

 

【2トップの場合】

 

昨季18ゴールを記録したジェラール・モレーノ。その彼は圧倒的に2トップ向き。前任のカジェハこそ全体ありきで前を2枚にも3枚にもしてましたが、得点源としてメンバーから外しにくいであろうジェラールの出力を重視して2トップの機会が増えるということは無きにしも非ず。(いや案外、聖域化せずにローテしてくるかもしれませんが)

 

2トップの際にジェラールを固定というのを前提として、そのパートナーとして久保とポジション争いをするであろう選手は:

 

パコ・アルカセル ◎

ポーチャー型?の選手で、ボックス内での演出だったりオフザボールだったりが得意という印象。掴みどころがなくて個人的にはコメントしがたい。申し訳ない。

 

サミュエル・チュクウェゼ ◎

ここまでまたチュクウェゼ。前途したようにハイライン相手だったりと局面を意識した起用になりそう。

 

カルロス・バッカ 〇

昨季は出場機会を限られたものの及第点以上のパフォーマンスを見せました。ピークを越した感はあるけど、裏抜けのセンスは健在。エメリがセビージャで指導していたこともあり理解も深く、使い勝手が分かる選手かもしれません。

 

フェル・ニーニョ △

カンテラ生え抜き。190cmあって、小柄なアタッカーがそろうビジャレアルには貴重で、衛星的にジェラールを動かすのにも補完性抜群なのかもしれません。ただ、ビハインドでのパワープレイでCHのイボーラが代わりにポストワーカーとして使われたりする状態だったので、まだまだ序列を勝ちとるようなパフォーマンスには及ばないんだと思います。

 

主にこの4人との争いになってくると思いますが、ジェラール×久保の2トップはテクニカルになりそうで、個人的にいちばんワクワクします。

 

【トップ下の場合】

 

4-2-3-1などに置かれるクラシックな「トップ下」だったり、それ以外でも中央レーンだったり、ラインギャップで間受けをするようなロールをを期待される場合がいちばん久保が優勢に立つのではないでしょうか。決してビジャレアルに多くないタイプで、その役割が担えるのはモイ・ゴメスくらい。ジェラールも2トップの際に降りてきて組み立てには参加できますが、あくまでも9.5番で10番には非ず。

 

【スクアッドの特徴】

 

攻撃陣ばかりについて書いてきましたが、ここで全体的な特徴を。

 

(ビジャレアルの長所・短所)

 

 

足元が安定したパウ・トーレスアルビオルのCBペア、懐の深いキープをできるSBのキンティーシャ、故意に間延びさせた中盤をカバーできるであろう(加入予定の)コクランや、そこでシンプルにボールを引き取ってスルーパスを出せるトリゲロスなどと、チームの重心を低くかまえて相手を引き付ける疑似カウンターを遂行する適正がある選手たちが揃います。実際、そういった感じで戦ったゲームが昨季何試合かありました。

 

画像のスタッツで、Counter attacksを長所としながらもShort passesをスタイルとしていることからも、それが伺えます。

 

「疑似」的なものじゃなくてもロングカウンターはストロングポイントで、アイデンティティの1つと言えるでしょう。それこそ前線にはチュクウェゼのような選手(重複するので特徴は割愛)もいます。ただしまぁ、エメリが現有戦力に何をどう見出すか未知数ですが。いちばん重要であろう彼がどんな監督かをまったく踏まえずに書き殴って申し訳ないですが、個人的な所感はこんなとこです。若手の育成に定評があるので、そういう意味でも期待。3バックも好むと言われてますが、現状CBが人員不足か。

 

 

さて、最後にそんな久保くんのチームメイトたちを何人か紹介して終わります。

 

パウ・トーレス(CB)

 

ピンポイントでつけるダイアゴナルや、バイタルまでセンターを通すパス、1発で裏抜けに走らせるロブパスなどと出せて、まさに近代的なCBという感じ。左斜めへとドライブしていって角度があるところからフィードを入れたりも多々。守備面では正対してのディフェンスが強い正統派。190cmあるだけにエリアルは安定。背後には少し不安がある気が。若くて、スペイン代表に呼ばれることも増えてきた有望株です。

 

アルビオル(CB)

 

ベテランながらそれなりの守備範囲があって、かつミニマルなリスクでバイタルケアに飛び出してくる熟年の判断力。足元も上手く、パウほど局面を動かすパスは出せないものの、堅実なつなぎでポゼッション時には安心感があります。月並みですが集中力も高く、ミスが少なく”良い意味”で目立たない守備のリーダー。

 

ペーニャ(RSB)

 

攻守にアグレッシブさが売りで、自分で運べてクロスも積極的に入れられて汎用性のあるSB。一列前でもプレイができて、(恐らくRSH/STで起用されるであろう?)久保とのリンクアップが様々なかたちで見られるかもしれません。本職ではない逆サイドで使われたり、前線との兼ね合いで持ち前の攻撃センスを活かせなかったり、不調なはずのマリオガスパルが優先されたりと、19-20の大半は不遇な扱いで過ごしました。来季に期待

 

トリゲロス(CH)

 

パス&サポートでのプレス回避、長短のパスでのゲームメイク、特にスルーパスを得意とするMF。18-19まではポジショナル気味、レジスタ気味に低く構えることがほとんどでしたが、昨季からはボールを持って前進したり3人目として縦に走ったりとダイナミズムも見られました。端的に言えば攻撃寄りの選手ですが、バランサーとして貢献度も大きいです。

 

ジェラール・モレーノ(FW)

 

昨季は18ゴールを記録した攻撃のエース。使う・使われるの両方のプレイができる器用なストライカーです。中盤の組み立てに参加してリズムを作ったり、状況にふさわしい球質を選んでスルーパスやクロスを出したりもできれば、受けてからの素早いターンでコンパクトに振りぬくシュートなども魅力です。

 

直近のゴールに限れば、理不尽でチートなものが多くて技術的に説明しにくいまであります。強いて言えば、浮き球の認知能力やラストステップの踏み方などとミートが上手い、あとは前途したようにターンやキックなどのモーションがコンパクトで融通が利く、といった感じでしょうか。

 

 

文=輪廻・火滅那 @XimenaTOT