(長野善光寺参道の終点近く。奥にあるのが善光寺。)
今回は前回に続き、理論学習の1サイクルに関する確認です。
今回は、前々回話した内容につき、なぜそれぞれが必要なのかを書き出します。
では、今回分、以下どうぞ。
1.暗記と共に必要な作業を怠った場合
暫く前にお話ししましたが、
普段の勉強は、本番2時間で必要な内容や作業を分割して潰すものです。
従って、そこに繋がらない状態で作業等を打ち切れば、
本番で必要な要素が揃わない事態に至るのです。
では、これを怠った場合にはどのような症状に見舞われるでしょうか。
以下に列挙します。
(1) 普段から鍛えていないことによるスピード不足に見舞われる
(2) 2時間演習時の時間予測ができなくなる
引き続き、それぞれにつきワンポイントを加えます。
1.普段から鍛えていないことによるスピード不足
書くこととは即ち体を動かすことですから、
運動不足の状態からいきなり全力を出せというのは不可能です。
理論を書くスピードの目安は以下のとおりです。
(1) 1行当たり40秒~43秒
(2) 1頁当たり12分~13分
理論を時間内に終わらせるためには、
概ねこのスピードが必要だと考え下さい。
科目や各年毎の問題で量は変化しますから、絶対的なものではありません。
1つのベンチマーク(基準)として捉えて下さい。
では、ここに到達できなければ?
そうです。模試の時期に至り「時間内に解けないがどうしたらよいか?」
講師にこうした質問をせざるを得なくなるのです。
ただ、こうしたことを訊かれても、
運動不足なら「それを解消するしかないよね」としか答えられないのも事実。
今のうちから頑張ってください。急にはできませんよ。
ただそれだけをお伝えする次第です。
1.2時間演習時の時間予測ができなくなる
普段から書き付けていなければ、
自分がどの程度のスピードを出せるかも不明です。
現状が限界なのか、鍛えればもっとスピードアップできるのか、
結論を出そうとする試み自体に無理が生じます。
従って、本試験における理論の配分時間が50分~70分を原則にしているとはいえ、
自分のスピードが解っていなければ何の意味もない数字と化すだけです。
その対象は、前述のとおり、以下の要素毎に目標を定め…
(1) 1行当たり40秒~43秒
(2) 1頁当たり12分~13分
…丸々書いてみないとどうにもなりませんよね。
その結果を受けて、初めてどの程度の不足があるのか判明するのですから。
この面からも、如何に普段からの練習が大切なのか、
また、本番でモノを言うのかが理解できると思います。
…次回は、書いた後に確認することの大切さをお話しします。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。
【目次:理論重視で合格に繋げよう】
【追伸】
スピード不足に見舞われること、そして、書き慣れていないこと、
これは、答案作成の乱雑さや文字の汚さとして顕れます。
普段から書き付けることは様々な結果に影響を及ぼします。
そういう意味からも、書き慣れることの重要性を認識してください。