(京都金戒光明寺。真如堂の隣。大きさに圧倒されます。ちょっと行きづらい場所。)

 

 

今回も前回に引き続き、

開講するに当たって必要な考え方の整理をお話しします。

 

まずは基本的な考え方を心にセットして頂き、

それをベースに勉強に邁進して頂きたいと思います。

 

また、7月頃から「ご新規様」も増えましたので、

改めての記事とさせて頂きます。

 

なお、今回は主に初学の方を対象とした話です。

 

また、以下に書いた「ダメグループ」の話。

当方が当初いい加減に試験を捉えて不合格になった年の話でもあります。

 

経験者でも初学特有の部分を外せば一緒になってしまうこともありますから、

注意を払いたい部分です。

 

では、今回分、以下どうぞ。

 

 

1.勉強は過去分まで含めて1セット

 

合格への近道を見付けたければ、

普段の勉強サイクルには過去分を含めて組む必要があります。

 

なぜ多くの受験生が定期試験の直前にアップアップしているのか。

なぜ模試の時期に理論を絞り込んで博打に走るのか。

 

仕事が忙しいから?いやいや、大半は違いますよ。

計画性がないとか、時間の見越しをしていないとか、そっちなんです。

 

ここで、まず第一に問題にして頂きたい、知って頂きたいのは、

そうした方々は普段の勉強に過去分を殆ど組み込んでいないんです。

 

復習を先送りして積み上がるから必要な時期に来て間に合わなくなる。

自然の流れなのです。

 

そうなるべく行動してタイマーをセットしたのですから、

その時が来て当然の結果に見舞われただけなんです。

 

そのような場合にできるアドバイスなんて殆どありません。

冷たく聞こえるかも知れませんが「頑張ってね」、これが大半です。

 

時に、そんな方のために特別メニューも作成しますが、

こなし切れる方は殆どおられません。積み上がっているので切り崩せないのです。

 

 

1.総合が解けない?何でよ?

 

ついでの話です。

 

過去分を普段のサイクルに組み込んでいないケースと同様、

総合問題を定期的に解いていない方も結構おられます。

 

その都度の宿題を先送りして一週間分まとめて解く、

酷い場合には月単位で先送りする。

 

このグループ方々の合格率は極めて低調です。

解き慣れていないのですから点が伸びません。

 

また、先送りしてしまった結果、記憶は当然薄れています。

解く時点ではすっかり過去の項目になってしまっています。

 

思い出そうにも、過去分の個別すらしっかり回していないんだから。

スムーズに解けったって無理難題なんですよね。

 

そんなアナタは本当に合格する気あるワケ?

1月からは経験者とも勝負しなきゃならないのに大丈夫でしょうか。

 

こういう方々は、会計学で何を学んできたんでしょうか。

合格したければ、こういうグループには入らぬようご注意を。

 

 

1.時間の見越しを忘れずに

 

今回の話のポイントは2つです。

 

(1) 普段の勉強範囲の認識。過去分を含めることです。

(2) 時間の見越し、つまり過去分を可能な限り前倒しで復習することです。

 

大切なことなので直球で申し上げます。

半分以上の受験生は新規項目を潰すだけで四苦八苦しています。

 

そういう方々は、前回のランキングを例に取れば、

どんなに頑張っても大集団に入ることが限界。それ以上は運次第です。

 

元々トップを狙った勉強をしていないのですし、

どうすればよいかなんて、3日程度先のことしか考えていないんですから。

 

3日程度というのは、つまり次回の講義までのことですよ。

そこまでに新規項目を潰すことだけしか考えていないんです。

 

これで上位の方々と肩を並べるなんて無理な話。

いつかは合格できるかも知れませんが、単科目毎に複数年計画です。

 

でね、この話、まだ9月初頭だからできるんですよね。

「中旬辺りから本腰入れるか…」ではもう半分負けが確定です。

 

例えば、勉強を先送りすることなんて家賃を滞納したのと同じですよ。

払う払うって言っても、都合、倍以上の額に膨れ上がったものは簡単に消せません。

 

その都度潰し続けることが如何に大切か、

改めて確認して頂きたいと思います。

 

次回の本試験で合格したいなら、普段の行動様式を決めて下さい。

「合格するための努力をした人から受かる」のが税理士試験です。

 

 

 

【目次:開講当初のマインドセット】

 

 

続きはまた次回。

今回もお付き合い、ありがとうございました。