(多摩川に咲く八重桜の並木。サッカーファンにお馴染みの等々力スタジアム近く。)
今回も前回の続きです。仕事に関する悩みについて。
今回も所得税関連を中心にお話しします。
皆さんのブログを拝見するに、
仕事でお悩みの方が多いようです。
引き続き、当方の考えていることと、
過去の経験を思い出してみようかなと思います。
1.仕事での使用頻度(一般的な事務所)
所得税を実務で使う頻度はどうなのでしょうか。
受験科目とするに当たってはコストパフォーマンスも考えねばなりません。
これは事務所次第というしかありません。
所得税に関係ない仕事を中心としている事務所なら、あまり顔を出さないでしょう。
例えば、法人の決算を中心に回している事務所であれば、
そういう傾向が強いと思います。
ただ、油断は禁物です。
そういう事務所でも年末調整や役員報酬関連のハナシは普通に出てきますから。
いずれにせよ避けて通ることのできない途です。
1.仕事での使用頻度(資産税等を中心とする事務所)
資産税を中心とする事務所とは、
例えば相続対策をメインにする事務所等をイメージして下さい。
相続対策とはいっても、
相続税を減らすことだけを目的としているのではありません。
相続そのものをスムーズに進め、財産価値を減らさずトータルの税負担を抑える。
その過程で財産の組み替えや資金移動等を行います。
例えば、昨年シリーズでお話ししたようなことも実行するわけです。
その他一例を挙げれば、相続対策のために法人を設立した。
個人所有の土地を法人名義にしたらどうなるか検討した。
こんなことが起これば、所得税、法人税、相続税(+贈与税)等々、
すべての税法の影響を考慮する必要が生じます。もちろんカネの動きも捉えながら。
このような事務所を目指すのであれば、
所得税は絶対に外すことができない科目です。
1.日常使いするのが所得税、高単価の仕事に繋がるのが所得税
基本的に、所得税は日常的に顔を出すものです。
最低限、年末調整と確定申告ではマストのものです。
さらに、資産税等の単価の高い仕事を請け負うに当たっても、
重要な一角を占めるものですから、外して考えることはできません。
資産税に限らずともコンサルティング的な業務では必須でしょう。
受験が重すぎるからといって、その後に大きな軛(くびき)を付けてしまう。
科目選択の余地があれば、先々のこともよく考えて判断しましょう。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。