阪神なんば線・桜川駅。
きのうの①では、近鉄と阪神の乗務員が交替する話を書きました。
近鉄側からの折り返し線路が、この桜川駅西側(ドーム前側)に設けられた関係上、近鉄側から
回送列車が多数走るため、桜川までは近鉄の乗務員が入ってくる、という話を書きました。
少し補足すると、通常の営業列車も「桜川で乗務員交替」するのは、上記の回送列車の理由から、
大阪難波~桜川の一駅間は、「近鉄の」運転保安システムを採用したため、ということです。
なので、前回動画を貼りましたが、この桜川駅の大阪難波・奈良方面の発車ベルは、「近鉄の」
発車ベルが鳴る、というのも納得です。システムがそうなっているんですね。
阪神なんば線の新線区間には、車内掲示と同じデザインの停車駅案内があります。
ところが・・・乗り入れ先の近鉄奈良線、「急行」が無いんですね・・・
「急行」は阪神なんば線に乗り入れないからといって、これはひどすぎる!
同じく阪神なんば線に乗り入れない、阪神本線や山陽電車の「特急」「S特急」はちゃんと
地下鉄千日前線の桜川駅とは、地下通路で直結しています。
しかし、阪神なんば線(近鉄奈良線)と地下鉄千日前線は、鶴橋~桜川で完全平行して走って
いるので、ここで乗り換える人は皆無です。
立派な地下通路が、かえって怖いですね・・・
地下鉄側にも、いちおう阪神なんば線の乗り換え案内はあります。
で、この地下鉄側の出口案内、トップは「桜川交差点」となっていますが、阪神なんば線の
桜川駅は、少し西側にずれた、
「汐見橋」交差点の地下に駅があり、汐見橋交差点の4方すべてに駅出入り口があります。
「汐見橋」交差点の南西側から撮影。
千日前通りの頭上を覆っていた阪神高速・堺線は、ここから南へ90度曲がり、地下鉄千日前線は
ここから北へ90度曲がります。
なので、大阪難波駅と違って、ここには地下に「近鉄の折り返し線」を設ける余裕があったんですね。
交差点南西側の出入り口、すぐ隣は南海高野線・汐見橋駅。
汐見橋駅は、すでにこちらの記事で紹介済みですので、 今回は詳細を省略しますが、本当に
隣同士です。
駅のエスカレーターを上がると、駅に停車中の南海電車を見ることができます。
乗り換えの距離だけを考えれば、阪神なんば線~南海電車の乗り換えは、長い距離を歩く
難波より、この桜川(汐見橋)のほうが便利です。
ただ、南海電車が、戸籍上いちおう「高野線」ながら、走っているのは「30分に1回のワンマンカー」。
しかも終点の岸里玉出駅は、本線・高野線とも各駅停車しかとまらない駅なので、このルートに
実用性はまったくありません。
計画がウワサされている「なにわ筋線」も、計画当初からずっと「汐見橋ルート」が取り上げられ、
実現すればこの桜川(汐見橋)駅が「阪神方面~関空への乗り継ぎ駅」として脚光を浴びるはず、
だったんですが、肝心の南海が「汐見橋ルートに懸念」を示しているので、将来にわたってこのまま
ローカルムード・・・なのかもしれませんね。
大ターミナル・難波の隣の駅がこんなのどかな駅・・・東京では考えられないでしょうね・・・