人の行く 裏に道あり 花の山

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斜め下からのゴルフ雑記

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1月末に華々しく「STAP細胞が出来た!」ということで
新技術とか大好きな私は、その後をちょこちょこ追っていたんだけれど
最早怒りを越えて、乾いた笑いしか出てこなくなりました。。。

まず事実として挙がっていて、私が残念だと思うのは以下の2点です。
①Natureに掲載された論文の一部が剽窃(≒コピペ)だったこと
②Natureに掲載された論文の写真が、小保方氏の博士論文で使われた写真と同一であ
ること
参考サイト↓
http://stapcells.blogspot.jp/

②に関して考えますと、要するに3年前(2011年以前かな?)の実験で使った写真を
載せているわけです。
今回の実験とは別に行われているはずの実験写真を「証拠」として提出している時点
で、このNatureに載った論文はおかしいのです。
それはともかく・・・(ともかくで済む話ではないのですが)


個人的には①の衝撃が大きかった。あまりに大きかった。
さらに調べていったところ、小保方氏の博士論文自体が剽窃であったという事実が出
てきまして。。。

小保方氏博士論文
http://stapcells.up.seesaa.net/image/Background.pdf
Stem Cell Information
http://stemcells.nih.gov/info/basics/pages/basics1.aspx

氏の博士論文の「BACKGROUND」の部分を
Stem Cell Information のサイトと比較してみて下さい。
機械的な解析をかけたら以下のようになります。
(比較して違う部分だけ水色の網掛けになります)

difffによる解析
http://altair.dbcls.jp/difff/dev/obokata_copypaste.html

これを見た瞬間、、、正直凍りました。。。

査読者や指導教官の責任も全くないとは言いませんが、
これは、、、、これは、、、、、

論文の査読者は、論文のデータや剽窃はないものという前提で読むはずです。
そこまで疑ってしまうと論文1本読むのに、生データをもらって解析しなおしたり
また他の論文に全く同じ記述がないか確認するというコストがかかりますから。
さらに言うなれば、研究に携わる者の良心までは疑う必要がないという前提を置いて
査読しているわけです。

小保方氏はこれを全部ひっくり返してしまった。
研究者としての倫理を無視し、良心を廃液容器に捨ててしまった。
これが研究者が小保方氏に対して激怒している一番の理由です。
自然を、氏の言葉を借りれば「愚弄」し、研究のprinciple(原則という日本語だ
と、少し意味が弱いのであえてこの単語使いますが)を唾棄した氏の行為はアカデミ
アでは絶対に許されざる行為です。
人格攻撃はまかりならぬという「穏当な」論調も見ますが、
私はアカデミアに所属する人格として不適格だと考え、
氏の人格をも否定することに、なんら躊躇はありません。

この騒動で、アカデミアが失ったものは多いです。
第一に研究者相互の信頼関係にヒビが入る余地があることを示したこと。
第二に日本で博士号を取った者に対しての海外からの色眼鏡。
その他諸々。。。

ここまで来ると、小保方氏を介錯付きで切腹くらいの話では済まない気がします。
理研の管理体制や、早稲田大学の研究体制、こういったところにも批判は行くでしょ
うし
何より、真面目にやっている研究者への信頼が失墜しかねない状態を引き起こした罪
は重いと思います。

論文のretractは当然ですが、氏の科学に対する態度もretractしてもらいたいもので
す。
(まぁ、研究させてくれるところはほぼ無いとは思いますが。。。)