取扱説明書の最後に、ディアハウンドの食事について書きたいと思っています。

ベースは乾燥フードです。食事の8割くらいです。

後で説明しますが、実は、決まったフードはありません。

メーカーは、アカナ、オリジン、ロイヤルカナン、アーテミス、アゼット、ブリット等々、素材もチキン、ラム、ベニソン(鹿)、ダック、ビーフです。

あとの2割は、鶏肉、牛肉、馬肉、レバー、砂肝、鶏頭です。それにキャベツ、ニンジン、さつまいも等を混ぜています。

サプリは基本的にはこれ。



腸内環境を整えようと試行錯誤した結果、ビオフェルミンとエビオスというベタなものに行き着きました。 高価なプロバイオティクスとか、万田酵素も使ってみましたが、お腹の弱い我が家のディアハウンド達に合うのはこの組み合わせでした。

1番右は葉酸で、繁殖期に使います。

おやつは少量のバナナ、茹で卵、納豆、チーズ等です。どら焼きやヨーグルトなんかもシェアすることもあります。


何故、決まったフードを使わないのか...

ドッグフードは完全食と言われたりしますが、私はそんなものは無いと思っています。

色々な素材を使うのは、季節や体調に合わせているのもありますが、フードに欠陥があったりしたら、例えば発ガン性がある原料を使っていることが判明したら、そのフードだけを与えていたら….

怖くないですか⁉︎

だから、アレルギーや、リスクを分散する意味もあって、ベースを変えています。肉や野菜も混ぜて、調整します。

夏場はなるべく消化の良いもの、冬場はほんの少しだけ油分が、多めなもの。

グレインフリーは私は気にしません。何故なら、犬は、穀物を消化する酵素を持っているから。持っているということは、少しは必要なのだと理解しています。

大変そうに感じるかも知れませんが、そんなことないんです。顔を見て、体に触れていますから、今日は、これ!すぐひらめきます。ふやかす時間はかかりますが、すぐ出来ます。煮た野菜や肉を冷凍して準備してありますから。主人のつまみを作るより、よっぽど楽ちんです。

回数は成犬は基本的に二回。季節の変わり目は三回に分ける事もあります。





胃捻転が恐ろしいからです。


ディアハウンドの死因の第一位は胃捻転、腸捻転です。ダントツです。胸の深い犬種は皆そうです。

胃捻転は、季節の変わり目が多く、夜に発症することが多いです。

ちょうど今のように、暑かったり、寒かったりする頃です。

夜のフードは必ず消化の良いフードをクタクタにふやかして与えています。乾燥フードが胃で膨張して、悪さをするのではないかと感じるからです。そして、夜寝る前に、お腹を上から持ち上げて、痛がらないか確認してから、就寝します。ケージにすぐ入れて大人しくさせるよりも、少し歩くくらいは必要だと思っているので、暴れないように室内で寝るまでは自由にしています。食べてすぐ寝るのは、逆効果な気がするからです。あくまで、私の感覚です。自分か食べてすぐ寝転がると、胃がもたれるような気がするので。

残念ながら、胃捻転の原因はわかっていません。ですので、予防も難しいです。

胃固定手術をした子でも、胃捻転で亡くなっています。

そうならないように最大限、最良と思われることを続け、最新の情報をキャッチすることが、悔しいけれど、今現在出来ることです。そして兆候があれば、一分一秒を争い、緊急で病院へ走ることです。緊急で駆け込める獣医を確認しておく事を強く勧めたす。

最後に…

ディアハウンドは超大型犬で、一緒に暮らすには覚悟のいる犬種です。


A Most Perfect Creature of Heaven 


19世紀の詩人で作家の、サー・ウォルター・スコットがディアハウンドに捧げた形容詞です。

スコットランドにある彼の像の足元には、彼の愛してやまなかったディアハウンド、マイダが横たわっています。




ー天国のもっとも完全なる生き物ー


私もそう思います。彼らと暮らせる幸せを、日々感謝しています。