著者の我孫子武丸さんは、『かまいたちの夜』のシナリオを作った事で有名ですよね!
この『殺戮にいたる病』は、叙述トリックを使った小説なのですが、作者のミスリードにまんまと騙されてしまいました(笑)
最後のページの『三月三十一日付朝刊一面トップ』の文を読むまで、自分が騙されてる事に気が付きませんでした。
エピローグで、連続猟奇事件の犯人=蒲生稔である所から話は始まります。
蒲生雅子は、連続猟奇事件の犯人が息子では無いかと疑う…
最後の種明かしを読むまでは、誰もが蒲生雅子の息子が、蒲生稔であり、蒲生稔の母親が蒲生雅子であると思い込んでしまうと思います。
しかし実際は…
蒲生稔から見た母親は、蒲生容子。
蒲生雅子から見た息子は、長男の蒲生伸一。
なのですが、そこを見事なミスリードを誘い、雅子から見た息子が稔で、稔から見た母親が、雅子であるように思わせているのですっ‼︎
蒲生家は、容子(稔の母親)、雅子(稔の嫁)、長男の伸一(稔と雅子の長男)、愛(稔と雅子の娘)の5人で住んでるんですね。
稔の殺人を犯すシーンが、ちょっとグロテスクだったので殺人が続く度に、また殺人のシーンかぁ…と思ってたのですが、最後の結末(種明かし)まで読んでとても良かったです!
種明かしを分かった上で、読み直しても楽しめそうな小説です♪
