HDD流出のニュースで気になったことを書いてみました。

  リース物件を返却する時のデータ消去

 パソコンなどのリース物件を返却する時には、リース会社が提供するデータ消去ツールでデータを消去して返却するのが一般的だと思っていました。

 

 富士通リースさんが、データ消去ツールを提供していなかったのか、提供していたが、県庁が対応しなかったのかわかりませんが、この作業は絶対に省略は出来ないと思います。

 

 株式会社ブロードリンクさんが、データを消去・安全に廃棄する委託会社であっても、データ消去の処理をしていない状態でHDDを流通させるのは、別のお客さんへの再リース、輸送中等での紛失・盗難のリスクを考えた場合、データ消去は必要です。

 

  情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)が機能していない

 富士通リースさん、株式会社ブロードリンクさんは、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証取得を受けています。

 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証に対する信頼性にも影響しそうです。

 

  富士通リースの情報セキュリティ

  http://www.lease.fujitsu.com/aboutus/isms/

  認証基準:ISO/IEC 27001

 

  株式会社ブロード」リンク 情報セキュリティ

  https://www.broadlink.co.jp/safety/#sec2

  認証基準:ISO/IEC 27001:2013/JIS Q 27001:2014

 

  株式会社ブロードリンク 当社従業員による不正行為について

  https://www.broadlink.co.jp/info/pdf/20191206-press-release.pdf

 

  HDDのデータ消去

 HDD上の実データは、Windowsのエクスプローラーからの削除では消えません。

 また、クイックフォーマットでも実データは消えません。

 クイックフォーマットのチェックをオフにしても、リスクは残ります。

     

 パソコンを廃棄、譲渡する場合は、セキュアなデータ消去ツールを利用するのが良いでしょう(時間がかなりかかります。容量が大きいと1日とか)。

 メーカー製のパソコンの場合、メーカーがツールを提供している場合があります。

 私は、パソコンを自作しているので、コマンドプロンプトからcipherコマンドで消去した後に、物理的に破壊しています。

 

  HDDの物理的破壊

 HDDが認識しない状態では、ツールによる消去は出来ません。

 残るは、物理的破壊となります。

 既に壊れているので、取扱を気にする事はないので、適当に分解して中のディスク板を取出し、破壊すれば終了です。

 ディスク板は、ガラスで出来ている物もあるので、怪我には注意が必要です。

 また、HDDのネジは特殊ネジが使用されているので、特殊ネジ用のドライバーも必要となります。