やぁ、ざわえもんです。今回は時間のメカニズムについて⑱の続きです。つかこの章だけ続き過ぎやろw 基本的に本と自分で調べた報告書やネットから収集した信憑性が高いと思ったデータのみを投稿するお~。まあ以前にも幸福度と時間的生産性には有意な相関があると書いてきましたが、ボストン大学心理&脳科学学部教授であるステファン・G・ホフマン氏らの報告では、うつ病等の精神疾患に対する主な治療法として認知行動療法と選択的セロトニン再取り込み阻害剤の服用の2つを挙げ、それらを用いる事で生活の質に及ぼす影響についての分析がされたというデータで、それらは合計1969人の患者に対して認知行動療法を行った24の研究に加え、選択的セロトニン再取り込み阻害剤を用いた治療を受けた4286人の患者を調査した13の研究をまとめてホフマン氏らが分析したところ、治療前から治療後に掛けて両方の治療法によって生活の質の中程度の改善が観察されたと報告されています。つまり精神を病んだり常に否定的な事を考えたりすると生活の質までもが低下してしまうという事が示唆されている訳です。まぁ個人的なお勧めとしては、思考中断法といって、人は同時に3~5個までの事しか考えられないとされていますので、頭の中であーーと言い続けたり、身体の一部に軽く物理的な刺激を加えてみたり、頭の中で筆算をしたりして思考と距離を置けば冷静になれる確率が上がりますのでお試しくだちゃい。また、コロンビア大学看護学部教授であるヴィッキー・S・コン氏らが7291人の被験者による66件のレポートから85個のサンプルを合成した報告によりますと、被験者は身体活動を増加させる様に設計された介入を受ける事で、生活の質の向上が観察されたと報告されており、ルーマン・マイケ氏らが合計65911人を対象とした188の論文から、継続的に調査をする事で得られる縦断データから313個のサンプルを抽出して統合し、結婚、離婚、死別、出産の4つの家庭的イベントと、失業、再就職、退職、移転/移住の4つのビジネスイベントに対する反応と主観的幸福度を調査したところ、ライフイベントは感情的幸福と認知的幸福に大きく異なる影響を及ぼし、殆どのイベントでは、ライフイベントが認知的幸福に及ぼす影響はサンプル全体でより強く、殆どの被験者に一貫した共通性が観察されたと報告されています。まぁつまり結婚、離婚、死別、出産、失業、再就職、退職、移住の8つのライフイベントは、主観的幸福度に特に強い影響を与えるので、これらの事に関する判断は慎重に行った方が良いという事です。加えてオハイオ州立大学教育学部のクリストファー・A・ウォルター氏の報告では、446人の大学生を対象に、自己調整学習、時間管理、先延ばしの動機付けと戦略的側面を評価する自己申告調査に回答してもらい、回帰分析の結果、主にやれば出来るという自己効力感の高低と自分自身を客観的に分析するというメタ認知能力の2つが慢性的な先延ばしに関する予測因子であると報告されており、優先度の高いタスクに費やす時間を増やす事が出来るかどうかを検証したウィルソン・ラーニング・コーポレーションのブランドン・L・ホール氏の調査によりますと、仕事の有効性と満足度の自己評価スコアを、先延ばしや作業の中断、計画の甘さ等により優先度の高い仕事を達成するのが難しいと回答したウェストバージニア大学の教職員4人に採点してもらい、トレーニングマニュアルと時間管理コンサルタントとの毎週のミーティング等の介入によって、優先順位の高いタスクに費やす毎日の平均時間が1人目は28分から2時間19分に増加し、2人目が6分から2時間38分に増加し、3人目が17分から2時間24分に増加し、4人目が28分から1時間32分に増加したという結果になっており、時間管理トレーニングの有効性と満足度に関する毎週の自己評価も増加傾向にあると報告されています。まぁこの報告書では4人と被験者の母数が少ないのですが、4人とも時間管理トレーニングによって優先度が高いタスクに費やす時間が多い人で約26倍に増えたという結果になったという事です。まぁつまりタイムマネジメントで重要なのは、明確で具体的な目標設定、やれば出来るという自己効力感の獲得、行動や目標設定等の分析能力の有無等が関与していると言えそうですねぇ。また、延世大学教員教育学部のキム・キョンリョン氏らが1984年~2014年までに行われた33の研究と合計38529人をまとめたデータを分析したところ、タスクの先延ばしは学業成績と強い負の相関があるという事が報告されており、推定によると、大学生の80~95% (O'Brien, 2002)、又は全学生の少なくとも半数以上 (Ozer et al., 2009、Solomon and Rothblum, 1984)、これらが慢性的な先延ばし癖を持っていると推測されており、先延ばし癖というのは年々増加傾向にあるとされています。 (Steel、2007)。そして先延ばしの頻度が増えるほどマイナスの心理的影響の大きさと相関しているとされ、罪悪感、うつ病、不安、ストレス等の感情的な不快感が主に関係しているとの事です。加えて認知行動療法とアクセプタンス&コミットメント療法の2つを比較し、それらの有効性をテストする為に学業の先延ばしに悩む大学生計60人(男性53.3%、女性46.7%)、2つの治療法にランダムに割り当てられ、治療終了直後と3ヶ月の追跡調査が実施されたところ、どちらの治療法も先延ばしの減少において顕著な短期的効果を示しましたが、アクセプタンス&コミットメント療法の方が長期的な効果が優れているという結果になり、参加者は、認知行動療法とアクセプタンス&コミットメント療法の両方の治療を通じて自尊心の向上を達成し、アクセプタンス&コミットメント療法は否定的な感情を大幅に軽減し、神経症傾向を改善しましたが、認知行動療法は時間管理に対してより強い効果があったと報告されていまちゅ。まぁ認知行動療法とは認知の歪みを改善する為のプログラムで、アクセプタンス&コミットメント療法は感情や思考を受容し、自分にとって今重要な事に向かって行動計画を練り上げ行動するというプログラムです。ちなみにこれらの心理的柔軟性は6つのプロセスに分かれているんだお。

①自己受容
②今の思考と距離を取る
③価値の明確化
④価値に基づいた目標達成に向けての行動
⑤客観的&俯瞰的に自己省察する。
⑥過去や未来に囚われる事なく今に集中する。

これら6つのプロセスを意識するだけで心理的柔軟性を獲得する事が可能となり、人生がイージーゲームになりますのでご参考までに~。まぁ時間管理能力や自己コントロール能力が高い人が成功するのは言わずもがなですが、企業の成功に焦点を当てると、1991年から2000年の間に米国で設立された11259社の日本テレビ放送網株式会社を対象とした最新の実証研究では、フルタイムに働く従業員が5人以上いる企業の内、4年後に生き残ったのは僅か36%、つまり4062社だけであるという結果になっており、5年後の会社の生存率は21.9%に低下し、5人以上のフルタイム従業員を抱えて存続している企業は2471社のみとなっています。また、この論文では効果量統計としてピアソン相関を使用し、31の研究データの分析を実施したところ、これらの文献から成功要因は24個特定され、日本テレビ放送網株式会社の成功&継続に必要な共通成功因子は8つにまとめられています。そしてそれら企業の8つの成功因子というのが、

①サプライチェーンの統合
②市場の範囲
③企業年齢
④設立チームの規模
⑤財源
⑥創設者のマーケティング経験
⑦創業者の業界経験
⑧特許保護の存在

この様になっており、24個の企業の成功因子の中で、

①創業者の研究開発の経験
②創業者の新興企業での経験
③環境ダイナミズム
④環境の不均一性
⑤競争の激しさ

これら5つの因子は重要ではないと判断され、残り11個の成功因子というのが状況によって異なり、

①国際化
②低コスト戦略
③市場経済率
④製品の革新
⑤以前のスタートアップ経験
⑥時代背景
⑦企業タイプの確率
⑧非政府財政支援
⑨大学とのパートナーシップ
⑩研究開発投資
⑪研究開発提携

との事です。まぁこれから起業したいとお考えの方は先に8つの因子にアプローチする事を優先した方が良いかとw まぁここら辺は難しいんで流して読んで頂いて構いませんw また、ドイツのギーセン大学のアンドレアス・ラウシュ氏らが成人の男女5607人を対象とした起業に向いている人の性格特性を調べた報告では、起業家精神に一致する特性は、起業家行動 (事業の創造、事業の成功) と有意に相関しており、達成欲求、全般的な自己効力感、革新性、ストレス耐性、自律性及び積極的な性格である傾向があると指摘され、これらの関係は中程度の大きさであるのと同時に、不均一性によって将来の研究では調整変数を分析する必要があるという事が示唆されていますが、やはり全体的な自己効力感、ストレス耐性、自己コントロール能力、創造性等が成功に直結していると言えますなw 昔なんかやれば出来る子YDKみたいなコマーシャルありましたよねw あれは意外と的を得ている理論ですねぇw まぁ自己効力感と仕事関連のパフォーマンスとの相関を調べたスタコビッチ・アレクサンダー・D氏らの報告では、合計21616人からなる114件の研究をまとめて分析したところ、相関係数は0.38と結構相関しているという結果になり、シッツマン・トレイシー氏らが合計90380人の複合的データを分析したところ、目標レベル、粘り強さ、努力、自己効力感が学習に最も強い影響を与える自己調整要素であるという結果になり、16個の自己調整要素の内の補正相関の30%は相関係数0.50以上とかなり相関しており、これらの自己調整要素を合わせると、認知能力とトレーニング前の知識を調整した後、学習における差異の17%を占めたそうです。まぁつまりこの論文では目標レベル、粘り強さ、努力、自己効力感等によって認知テストや認知トレーニングの成績に平均で17%の差が出たと報告されたという事ですが、計画、監視、他者に助けを求める、感情制御という4つの自己調整プロセスは、学習との有意な関係を示さなかったそうです。まぁこれは物議を醸しそうなデータですねw 何故なら計画、監視、他者に助けを求める、感情制御の4つの要素は一般的に知能指数や学業成績と大きく関係しているという考え方が界隈では主流ですからw まぁつまりデータにも当然の事ながら賛成意見と反対意見がある訳ですなぁ。まぁこの世で最も信用出来るのは今のところデータだけどねw ちなみに、スザンヌ・E・モル氏らの研究によりますと、未就学児及び幼稚園児、1年生から12年生に通う児童、大学生及び大学生の余暇の読書に焦点を当てた合計7669人で構成された99件の研究をまとめた報告では、日常的に本や新聞や記事等の印刷文字と接している人は読解力、専門的な読解力、語彙力等の全ての測定値において、中程度以上の強い相関関係が発見され、教育が進む毎に読書と様々な認知能力等の向上との相関係数が増加傾向にあるという事が指摘されており、具体的には、未就学児及び幼稚園児は様々な認知能力が平均で12%向上、小学校では13%向上、中学校では19%向上、高校では30%向上、大学では34%向上という結果になったそうです。まぁ別に本が嫌なら皆さんが興味のあるジャンルの記事を活字でも良いので見る事で認知機能や語彙力の向上に繋がる可能性がありますので、お試しくだサイゼリヤ。そんじゃあ今回はここまで~。次回に続く。つかインフルエンザじゃなくてマジで良かったんだなぁ、ざわを。ご視聴ありがとうございました。

参考文献↓
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