三大栄養素は
・糖質(炭水化物)
・脂質(脂肪)
・タンパク質
からなり、栄養素の中でエネルギー源になるものです。栄養素が分解されるときに、それぞれエネルギーを放出します(1g当たり、糖質とタンパク質は4kcal、脂質は9kcalを放出)。

放出されたエネルギーの使い道は2つあります。
①熱に変わる(約60%)
②ATPに蓄えられてから各細胞で利用(40%)


脂質(脂肪、トリグリセリド、中性脂肪)は糖質と同じく、炭素C、水素H、酸素Oから構成されます。

脂質はグリセリン1分子に脂肪酸3分子がくっついた形状をしています。

脂質のカロリーは9kcal/gであり、糖質(炭水化物)、タンパク質の4kcal/gよりも単位重量あたりの熱量が大きいため、栄養の摂取や貯蔵として多く活用されています。

食物から摂取した脂質は肝臓や脂肪細胞に貯蔵されます。安静時や強度の低い運動時には脂質の方が糖質よりも多く使われています。
脂質からエネルギーを得るときには、トリグリセリドが「モノグリセリドと脂肪酸」に分解されます。
以前の教科書では、トリグリセリドは「脂肪酸とグリセリン」に分解されると書かれていましたが、平成24年度以降の教科書からは「モノグリセリドと脂肪酸」に変わりました。
ただし!気をつけなければいけないのは、「モノグリセリド=グリセリン」ではないという点です。モノグリセリドはグリセリン1分子に脂肪酸1分子がくっついた状態のもの、グリセリンは脂肪酸がひとつもくっついていない状態のもの、ということです。

今まではモノグリセリドはリパーゼという消化酵素によりグリセリン1分子と脂肪酸3分子に分解される、という考えでしたが、近年の研究により、そこまで反応が進まないことが分かってきたのです。

脳みそinstagramはじめました脳みそ

https://www.instagram.com/i_am_iuki