父が入院・闘病を始めて数年後

私が社会人になったその年に

父は他界しました。


お酒が大好きだった父は、同じく酒好きな私と一緒に飲むのを楽しみにしてくれてたけど

結局叶わなかったな。


花嫁姿も孫の顔も見せられなかった。


大好きな父の死は、言うまでもなく、これまでの人生で一番辛い出来事でした。

父のお通夜やお葬式など、死後はただひたすらに、父のことだけを考えて過ごしたかった。

純粋に弔いたかった。


それなのに、夫の死に打ちひしがれる母の姿を見ると、父を弔う気持ちよりも怒りの方が先に出て、とても辛かった。


悲劇のヒロインぶるな。

父の入院中にゴリゴリの不倫して浮かれてたくせに。

許せない!!


こんな気持ちでした。


もちろん不倫相手のAもお通夜からお葬式まで、家族同然に参加。


Aから励ましの言葉をたくさんもらったけど、悲しみで憔悴しきっているふりをしてほぼ無視してました。(本当に憔悴もしてたけど、、)

よく平気で、家族同然に落ち込んで見せれるな。


そして、葬儀の数日後、父の死に伴う何かの手続きで、家から車で1時間半ほどかかるところへ母が行くことになりました。


すると、父の死で憔悴している母が車の運転をするのは危ないから、Aに運転してもらって一緒に行く、と言い出したのです。


咄嗟に「私も一緒に行く!」と言ってました。二人で行かせるのが嫌で。

もちろんダメだと言われたけど、しつこくついて行きたがると、母から


「子どもみたいなわがまま言わないで!いい加減にして!」


と怒鳴られ、怒りと悲しみで感情がぐちゃぐちゃになりました。


不倫のこと、家族の前でぶちまけようと思ったけど、やっぱり言えなかった。

父の死でみんな悲しみのどん底にいるのに、そこでそんなこと言えない。


特に、じいちゃんばあちゃんにとっては、息子が亡くなったんだから。

(自分が母親になった今、当時の二人の気持ちを思うと、やっぱり言わなくて良かったと思います。。)


なんで私は知ってしまったんだろう。

なんで私だけ、こんな思いしなきゃいけないの。


そんな、やり場のない気持ちに押し潰されそうでした。


お父さん、会いたいよー。