毎日、改札を抜けるとき
人とすれ違うとき
いくつかの経路を前にしたとき
私は意識して、
その場をどう通り抜けるか
決めることにしている。
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選ぶ根拠は「胸の騒ぎ具合」だ。
なんだか嫌な感じがしたら、そこは避ける。
もちろん、そこに必須の用事や
体力的な問題などが絡めば
それに従うしかないが、
可能な限り、胸が重くならない道を選ぶ。
そして気づいたことがある。
昔の私は、必要のない時ですら
自分を痛めつけ
我慢を強いるような道を
選んでいたことを。
それこそ善であり、
そこで積んだ徳がいずれ私に
利子として幸福をもたらすであろうと
無意識に信じていたことを。
とんだカルト野朗であった。
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もちろん、
人を傷つけ、おとしいれてまでして
楽しい道を選ぼうとは思わない。
ほんとに大事な何かを守るための我慢なら
いくらだってするだろう。
しかし、
感覚と状況が許す限りにおいて、
私は苦手な雰囲気の人は避け
重苦しい雰囲気の景色は
迂回して歩くようになった。
結果、格段に
トラブルに巻き込まれたり
嫌な気持ちにさせられたりする回数が減った。
結局 モラハラDVに囚われた過去も
そのような選択の結果
現れてきた側面が強いのだろう。
運命を変えるというのはつまり、
選択のパターンを変えるということなのだと
思う。