ここ二、三十年あたりの日本というのは

だいたいにおいて

「ちゃんとしている」

ほうの国になったよなぁと

個人的には思っている。





で、一体どの項目について

「ちゃんとしている」と

言っているかというと、

いわゆる公衆マナーというやつだ。





世界中を回ってきたわけではないので

正解に比較できているわけではないが、

日本の大概の都市部は

先進、後進問わず海外の都市部に比べたら

かなり片付いている。





が、少し街を外れると

その様子が変わってくる。

山やら川やら海やらへ行くと

都市部のお行儀はどこへやら、

なんかエライとっちらかっているのを

度々…いや毎回目にする。






こんなん気にしてんの

私だけかなぁとか思っていたら

「やっぱ気のせいじゃなかった」

そんな記事を見つけた。




Japan’s Filthy Beaches | Nihongo News


『日本の不潔なビーチ🏖にほんごニュース』






記事はクソ長い英文なので

飛ばしてもらっていいが、

なんちゅーか、

日本人は

自然エリアに向かうと

建前もゴミも

捨て帰るようなのである。






私自身がど田舎出身の人間であるので、

他所から来た人々が

山ん中に家電や家具をぶちまけていった現場を

子供の頃から見聞きしてきた。

つーか、他所の人どころか

地元民のタチの悪いのも同じことをする。





どうも、この手の人たちは、

自然=お母さん

と勘違いしているようなのである。






お母さんになら多少暴言を吐いてもいいし、

散らかしても

そのうち片付けてくれているから

散らかしたこと自体を意識しない。

見つかっても

そう酷く叱られはしないだろう。


そんな、優しい?お母さんに

育てられた人の感覚が透けて見える気がする。





一方、

都市=お父さんである。






お父さんにフザけた真似をすると

怖いし危ない。ペナルティも半端ない。

あの人は怒らせたら許してくれない。

そんな感じではなかろうか。





この辺の感覚は別に日本人に限ったことでも

ないのかもしれないが、

海外の方は都市部でもちゃんとお行儀が悪く

お父さん(都市)のことも

しっかり舐めくさっておられ、

行動に一貫性があるといえばあるのである。


お父さんの前でのお行儀の良さとの落差が

エライ激しい日本人。

公衆道徳の無さが余計に際立ってしまうのは

そのウラオモテの激しさ故であろうか。






しかし実は

お母さん(自然)のガチギレしたときの

破壊力の方がよほど脅威で

容赦も情けも全くなくて恐ろしいのだが、

何ごとも水に流して流されてしまう日本人は

明日もきっとお母さんに甘えるのだろう。

そんな気がする。