幡野広志「人の悩みに答える男」の偽らざる素顔




一部抜粋↓




余命を知ることは、自分の人生でやりたいこと、自分にとって何がいちばん大切なのかを真剣に考えるきっかけと時間が与えられること。死の匂いを感じることで、絶望を感じることで、生きることを真剣に考えます。

 ――余命を告げられる前後で、日々感じることや物事の捉え方などは、具体的にどのように変わりましたか。

 “好き嫌い”が極端になりましたね。キライな食べ物は一切食べなくなりました。食べられる量は決まっているのに、それをキライなもので埋めたくありません。

 “好き嫌い”が加速したのは人間関係も同じです。病気になる前は、苦手な人とも付き合いで会うこともありましたが、今は、会いたくない人には会いません。日常的にイヤなものを除外したことで、ストレスがなくなり楽になりました。

 僕自身が変わったという意識はありませんが、周囲の人が変わったと思います。僕にどう接していいのか対応が難しくなり、よそよそしくなることで僕も対応を考えるようになりました。親族なんかはいい例で、話した記憶がない人が見舞いに来ると、「死ぬ前の思い出作りをしようとしているのかな」と思ってしまいます。

 ――病人に対して周囲の人は、どのように接するのがいちばんいい? 

 お金だけ置いていってもらうのがいちばんいいですね(笑)。

 ――家族にはどう接してもらいたいですか。

 結局、健康なときの人間関係が反映されるので、仲のいい夫婦関係だったらそのまま仲良くしていられるし、不仲な家庭の場合は、離婚したほうがいいかもしれませんね。






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肉体的に死にゆく人の至った考えが

精神的に死にかけた私の考えと

全く同じなのが面白いと思った。