モラ尾君に限界が来たのも
大体付き合って四年目だった。

脳内恋愛(性欲?)ホルモンの切れ目が
誰と付き合ってもそのくらいで切れる。


これはどっかの科学者だかキョージュだかが
そういう本を出していた気がするが
タイトルしか読んでいないので
興味のある方はググってください。


私のカンではヒトの動物時代、
出会って交尾して
妊娠して産むまでに一年、
赤子がギリ生き延びる確率が
明確になるまで三年(いわゆる七五三)。
計四年は
狩人とガードマンになるオスが必要だから
その間くらいはメスもサカっとけ、みたいな
本能さんの計算じゃねえかなと睨んでいる。


私が付き合った男性は二桁に届かず
自分から恋した人になると更に少ない。
だから科学的には
参考にならないのかも知れないが
子宮的体感としては本当だ。


その男性が
つまらない人でも 素晴らしい人でも
果てはモラ男さんでも、
私の性的モチベーションは

二年目ピーク
三年目円熟
四年目てかレスで良くね?

と、はっきりしている。
その後はそのオス個人の資質が
付き合いの長短を決めるのだ。
(もちろんフラれたこともあります)


地球上の大抵の動物は
一生添い遂げ系か 季節毎にチェンジか
決まっているものだが、
ヒトはその二つの傾向を同時に持つ種族らしい。
だからどちらの関係にも同時に惹かれる。
これもどっかの科学者のオッサンが
語っていた事なので、真偽の程は定かではない。
ないが、体感としては真な感じである。


とにかく、一度一緒に住むと
余程邪魔になるまで
ずっと居ても平気になる。
居れば寂しくないし、役にも立つ。


役に立たないどころか
明確に害をなすモラ夫さんですら
始終一緒にいると
理性、肉体どちらかがやめようぜと判断しても
もう一方を納得さすまでに時間がかかる。
もうストックホルム症候群です。


ヒトはもはや
自然の欲のまま動いてうまくいく動物じゃ
なくなっているので
みんな なんやかや工夫してやっているわけだ。


スケスケのエロ下着なども
その工夫の一つかと思うと、
雨に濡れたアスファルト上で踏みしだかれる
風俗のチラシすら
壮大な地球史の一部に見えてきて
何やら荘厳な気分である。