NHKのFMラジオでは、
毎週日曜の朝っぱらから
不穏極まりない響きの現代音楽が鳴り響く。


それぞれの曲に解説が付き、
ソムリエさながらに
深い精神性が…とか
数学的正確さの中にある直感性…とか
仰っておられるのだが
うん、何言ってんだかわからない。


簡単に言うと、全部
ホラーやサスペンス映画の
効果音である。


このプログラムの前後に
普通のクラシックやオペラなどが流れるので
付けっ放しにして聞いているが、
子供から「怖いから消して」と苦情を受ける。


私は逆に何やら面白くなってしまい
言葉や理屈で解説しないと
意味が伝わらない音楽って
表現手段を音楽にする意味あんのかなあ、
などと思っている。


これは現代美術に関しても同じである。
感情や本能に直接訴えてくるのではなく
付随する言語情報を駆使して
一度理屈を通過させた上で
不快な不協和音に高尚な意味があると
理解させようとするタイプのゲージツである。


なんかモラっぽいよなァ。


と、私の直感はつぶやいている。