ふと思ったのだが、
PTAを断れない心理と
強制徴兵を断れない心理というのは
圧力の程度の差はあれ
全く同じ質なのではないか。


つまり、PTAレベルの圧力に対して
異議申し立てができないメンタルには、
PTAよりはるかに強い国家が行う
強制徴兵に断固異議を唱えることなど
到底無理ではないかという話である。


私は一度PTAの係を引き受けたが、
あの時の保護者会の雰囲気は異常であった。
クラス長の女性は

「皆さん介護や育児やお仕事等
    ご事情はあるかと思いますが、
    そういったことは関係なく  
    決めるようになっています。 
    どなたかお受けになってくださる方は
    いらっしゃいませんか」

と、きっぱり言った。
皆が一瞬にしてうつむき、
体が縮み上がったのがわかった。
頭から見えない苦しい白い煙が上がっていた。





滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗





学校には、なぜかモラハラ家庭と
同じ空気が隅々まで行き渡っている。
それは感じられないほど薄い時もあれば
息をするのも耐えられないほど
濃くなる時もある。


親となって挑んでみても
その空気はやはり健在であった。


PTAに意義が有ろうが無かろうが、
やりたくないものはやりたくないし
興味のないものはない。
しかしそれでは断る理由にならないらしい。


実際やってみて分かったのだが、私から見ると
うちの小学校のPTA仕事の92%は
時間と紙と金と精神の
壮絶なまでの無駄遣い遊びであった。


有限の時間と予算と体力を
朝から晩までやりくりしてどうにか食っていた
自営業者の私には、
正気の沙汰とは思えないレベルで
費用対効果・意義ある目標設定・無駄削減
などの意識が全く無かった。


だから、皆さんに声を大にして言いたい。

嘘ついてでもPTAからは逃げろ。
入るなら改革しろ。

私はそのどちらも出来なかったので、
とりあえず老残兵からの遺言として
ここに書き記しておく。