私も散々屈辱的なセックスに付き合わされましたし、演技も自己暗示(彼は私を愛しているし私も彼を愛しているんだ or 無感覚)もやり尽くしました。

が、一貫して
「汚れている感・穢されている感」
は無かったように思います。

あったのは、
「奪われている感・破壊されている感」
でした。

私にとっての性とは、公的には恥ずかしい事でしたが、私的には純粋にポジティブな喜びでした。
それは今でも変わりません。

だからモラ尾とのセックスは、美味しく楽しいはずの食事に腐ったゴミを混ぜられて酷いものになる、という感じでした。

独断かもしれませんが、性に対する汚れ意識の形成には、二次性徴が始まる子供時代〜青少年期にかけて保護者系モラ…つまり毒家族・毒親戚・毒知人が関わっていることが多いのでは、という印象を持っています。

これは私が本やネットで読んだ沢山の体験談から感じた事ですが、毒親は確実に子供の性的成長を潰そうとしてきます。

今から女性として花咲こうとする娘にライバル心や嫉妬や嫌悪を感じ、人間の自己肯定感や自立精神の核心にあたる"性"の芽生えを、様々なやり方で阻害する母親。

娘に取っては性的知識の頼みの綱である母親が、容姿や身体つきの変化を嘲笑ったり、汚らしいと責めたり、無視したり、処置を邪魔しにかかってきたりする。

私は幸いにも保護者からそういった圧力をかけられる経験は無しに育ちましたが、結婚してモラ尾からそれを受けるようになりました。

見た目や身体つきを持ち上げては叩き落とし、性格や能力を絶賛しては踏みにじる、の繰り返しです。

ですから私は、アキバを筆頭としたアイドルシステムというものに非常な嫌悪感を抱いています。賞賛を得るために、ファンの望むキャラクターを突き詰める女の子たちと、自分の理想像を投影し、女王のように持ち上げては叩き落とすファンの男たち。プライベートも縛られ、ボーイフレンドがいる事が公になると泣きながら坊主になる子、結婚を宣言して批判を浴びる子。

どんなに美しい言葉で取り繕っても、あの世界は支配と依存の絡み合った煌びやかな地獄です。

自分自身の性を否定しなければならない考え方の構造は、摂食障害などの自傷行為とも直接につながっているように感じます。

私は自傷は行なっていませんが、モラ夫の元に留まり続ける事も、自傷行為になってしまう可能性が大いにあります。

共存を自傷行為にしないために、私は今日もブログを書き、髪を整え、化粧をし、朝日を見上げるのだと思います。