個人的な結論から申しますと

いわゆるドラッグは
苦しみや悩みからの
根本的解放手段としては
全くおすすめしません。

これは善悪や
合法非合法の話ではなく、
その効果とプロセス
もたらされる結果についての
考察です。




ヒトはあらゆる物質や行動を契機に
「中毒」に陥ることが可能です。



ギャンブル一般にあらゆる危険行為
砂糖に塩にアルコール
嘘や盗み 天然人工問わずの薬物の数々。
自傷行為レベルの運動や食事制限、
セックスへの耽溺。
際限のない消費や美容整形。



その効果として


○ 物質を摂取することにより起きる
 直接的酩酊・興奮状態と
○ 行動記憶を契機にした
 脳内セルフ麻薬の放出による間接的酩酊



入り口の違いはありますが、
どちらも苦痛や不安からの逃避が目的です。



今ドコチャートで図示した通り、
モラは自己分析の苦しみから
手っ取り早く逃げるため
そこを見ないよう全力を尽くします。
ドラッグはそのプロセスを
手助けしてくれます。



当家モラ尾も、話を聞けば
16歳辺りからアルコールを覚え
不安を酒やエクストリームスポーツで
誤魔化しながらここまで来てるんですね。
んで、クラブなんかでそれなりに
ドラッグの洗礼は受けて来ている。
ドラッグが出回りまくっている欧米のみならず、私の顧客さんとこのモラ夫さん(日本人)にも
過去には大麻やケミカル系ドラッグの
ヘビーユーザーだった方がいました。



私自身はドラッグユーザーでもなければ 
ドラッグに興味津々のワナビー系、
こじれ意識高い系でもありません。



むしろ疑い深く、風邪薬や麻酔薬ですら
極力使わないようにしているたぐいの人間です。
(ちょっとアホ)



しかしそんなケッペキなわたくし、
手違いでブツをガンギメしてしまった事が
あります。




それは大麻です。




海外にて、知人のさらに知人宅に
招かれた時の事です。
私は夕食を作るお手伝いをしていて、
かき揚げを作っていました。
家庭菜園から採れたてだという
野菜の新芽を衣に絡め、次々と揚げる。
明るくスタイリッシュで小綺麗なキッチン。
美しく手入れされた庭。
夕暮れ時の美しい光…。



素敵だなぁと
幸福な気持ちに満たされながら食う
揚げたてかき揚げの美味しさよ。



…が!そこに、大量の大麻の新芽
混じっていたのです。
(; ̄▽ ̄) 理由なんか俺が聞きたいよ!




程よい熱と油で絶妙に溶け出した
THCは体内を駆け巡り、
気づいた時にはフラついて
目が回ったような感覚で、
立っていられなくなっていました。



ダルくてダルくて座り込みました。
時間の感覚は失われ、毎瞬毎瞬が「今」。
数秒ごとに目覚め直すような感覚。
喉が渇き、力なく笑い、目は充血。



ちょ、ちょ、ちょ、誰か、
誰かここから出してぇ〜〜〜‼︎ 
キツい!まだおわんないの⁉︎



抜けるまで何時間もかかり、
おかげで楽しいディナーの間中
私は部屋の隅のカウチに沈み込む羽目に。
こんなもんにユーザーは大枚叩いとるんかい…。



全てのドラッグは
逃避の中でも
一番ダサくてかっこ悪い
逃避であります。




外部の危険から
物理的に逃げる事は”避難”であり
むしろ第一手段として推奨されます。



しかし繰り返しますが、
内部問題からの精神的逃避は
ただの先送りであり
いずれ高額な利子の付いた状態となって
返ってきます。



ドラッグは精神を拡大するとか、
凝り固まった意識を変えるとか、
新しい世界の見方ができるようになるとか
いう方もいます。
それは確かにそうでしょう。



でもそれをお手軽にやっちゃ意味ないんです。
意識の拡大も世界観のパラダイムシフトも、
シラフの思考力や感覚を使ってやんないと、
本当の理解からは程遠い。



私は偶然大麻でラリって
時間が消失する体験をしましたけど、
あんなもんを大袈裟に「神秘!」とか
有り難がってる時点で
めっさ馬鹿
だと思います。




自分をいじめる事に酔うのも、
闇を真っ直ぐ見る痛みから逃げるのも、
同じぐらい弱虫です。



だから、
毎日泣きながら自分自身の闇を見つめ
その痛みにのたうち回りながら
光を探し続けているモラれツマのみなさんは、
ものすごく勇気があるし、強いし、
本当の意味での人間のヒーローだと思います。



他の誰にもわかんなくても
私にはわかる。



ボロボロでも、ズルくても、ヒステリックでも。



ヒーローです。




{3C9A59F1-9458-454C-BC94-712E9213094F}