さまーさん、楓さんのコメントより。




難民問題だって、そもそもなぜそんなに
難民が発生しているのかを考えない事には
永遠に解決なんかしない。

私は、イスラエルやユダヤ人の問題は
彼らの祖先が歴史的に壮絶な
「すり潰され体験」を
幾度も幾度も幾度も通り抜けた結果、
被害者転じて加害者になってしまった点に
あると思っている。

そこでは、生の感情の伝達ならまだしも
腐った感情、つまり怨念と呪詛の伝達が
連綿と行われ、その分析はなされないままである。無理だったと言うべきかもしれない。

しかし、そういった類の歴史教育、宗教教育が
世界中で行われ、無駄な諍いを再生産している。
なにもユダヤ人に限った事ではない。

あらゆる意味で極限状態の人間に
そんな分析は可能なのだろうか?
そんな余裕はあるのだろうか?

その問いに対する一つの答えが
この本であるようにも思えた。