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昔々、神様が
手すさびにエデンという美しい庭を
お造りになりました。

そうしてご自分に似せて、
アダムという人間もお造りになりました。




アダムが一人で寂しいと言いますので、

神様はアダムの肋骨をお取りになると

話し相手のイブを造っておやりになりました。

それで、アダムの腰は今でも
イブよりくびれているのです。




あるときイブは、蛇にそそのかされて

神様に禁じられていた知恵の実を
食べてしまいました。

イブに勧められ、
アダムもその実を口にしてしまいました。





神様は二人にお言いになりました。





「イブよ。お前は私の声よりも
   蛇の言う事を聞き、その言う通りにした。

   望み通り一生蛇の言う事を聞きながら
   暮らすようにしてやろう。」




そういいますと、蛇の頭を切り取り
それを知恵の実と一緒に

イブの両脚のあいだにお付けになりました。

それで、イブの脚の間には今でも
蛇と知恵の実がぶらさがっているのです。




「アダムよ。
   お前は私の声を聞かぬでもなかったが、
   イブの方をより聞いた。

   望み通り、蛇と知恵の実をぶら下げたイブに

   一生振り回されながら生きるとよい。」





そうして、その通りになりました。






それから何千何万何億年と年月を経たいまでも

女の子であるアダムは



「先生が駄目って言ったじゃないの!」



と学級委員をやり、



男の子であるイブは



「うるせえ、また先生の言いなりかよ!
    言いつけたらぶっ飛ばすかんな!」




とケンカしながら



沢山の子どもをつくり、
地に満ちているのでした。