書くまでにひと月掛かってしまいました。


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戦後処理問題とは、


荒廃した国内(家庭)と
疲弊した国民(子供たち)を


いかに立て直してゆくかという課題であります。
それは結局、ジョー先生言うところの


「カッコイイ母親になる」でした。


当時、ジョーメソッドには
出会っていなかったので
私が本能的に思った事です。

カッコイイ母親がどんなものかは
人それぞれなのですが


私の場合、この状況下で絶対になりたくない
ある親像がありました。
それにならない事が、
私なりのカッコイイ母親でした。


それはどんな親かというと、


私が悲しくて泣いているのは
あの人のせいだ、と
子供に語る親。

あの人は酷い人だ、私は何も悪くないと
子供に語る親。


これらは、モラ夫がいつも
子供達に語っていた事です。
子供達に、繰り返し、こっそりと。
またはこれ見よがしに。


お母さんは心にアウチ(痛い痛い)があるんだ。
だから、お父さんに喧嘩を仕掛けて来るんだよ。
可哀想だね。
可哀想だなって思ってあげないとね。


胸が掻き毟られるようでした。
なんて事を子供に背負わすのかと。


私はその代わりに
繰り返し子供たちに謝罪しました。


こんな大騒ぎをいつも起こしてごめん。
あんた達は小さい子供で、同じ家にたまたま
住んでるってだけで巻きこまれてさ、
本当にいい迷惑だよね。
お母さん達が勝手にやってる事で、
あんたらにはなーんの責任もないからね。
あんたらがいい子でも悪い子でも関係なくて
大人が勝手にやってるの。
だから、嫌だったらどっかに逃げててね。
あー。またあいつらやってるよ!
いい迷惑だ!って思ってね。
ほんとうにごめんね。



私に出来たこと 出来ることの全ては
これだけでした。
誰が悪かったのか、誰が正しかったのか。
誰を好きで、誰を嫌いなのか。
それは教わることではなく、
子供達が決めることだと思います。
ましてや両親のどちらに着くか決めさせたり
積極的に戦闘に加担させるなど
人のやる事じゃない。
私はそう思います。


戦時下の子供達は、どんなに元気に見えても
確実に傷つき疲れています。
そして、その傷はもう 彼ら自身にしか
癒せないんです。
だから私に出来た唯一の事は、
彼らを無用の責任感から解き放つ事だけ。


あとは、自分自身が元気になって
なるべく笑うようにする事。
私がコメディやジョークサイトを見ながら
ニヤニヤ笑うと、子供達は必ず、
嬉しくて近寄って来ました。
私は逆にイライラしてしまい、
一人で読ませて!
子供にはわかんないジョークだから
解説させないで!と 冷たいものでしたが

それでも子供達は、
笑う母親が本当に嬉しかったのです。


私の今後の課題は、
より笑えるようになる事と
自分に金銭的、時間的余裕を作る事です。
そしてもっと、楽しい優しい親になりたい。

それが、私の戦後処理になるだろうと思います。