モラれて


モラれて

モラれ続けて
打ちひしがれて
泣いて泣いて泣いて
よし、今日、死のう!などと考えて



ある日  何かをきっかけに
怒りが大爆発します。
何度も爆発し始めます。
止まりません。
怒りが、生きる力となって漲ります。



そして見えてきたもの。



モラ夫という敵への怒り。



さらに超えて見えたもの。



それは、
不甲斐ない自分自身、という
最大の敵でした。

私は、弱くて泣いてばかりの自分自身に
何より怒り狂っていたのです。



私がモノをぶち壊す時、
モラ夫と共に
自分自身の弱さを木っ端微塵にしようと
ハンマーを振り下ろしていました。



モラ夫はさぞ恐ろしかったろうと思います。
何しろ、私の敵意が
もう何に向いているのかさえ
全く読めないのです。



そうして、子供達に
強くて元気なお母さんの顔、
ちょっとやそっとのことなら
厚顔無恥に笑い飛ばし、
ずる賢くすり抜ける母親の姿を
見せたかったのです。



上手く出来たかはわかりませんが、
私は以前よりよく笑い
好きな事をやり
泣くことはなくなりました。



お母さんは、もう泣いてない。
お母さんは、楽しくやっている。
お母さんは、弱虫じゃない。



これが、私が子供達にあげられる
最大限の『何か』でした。



そのためなら
あたしはどんなことでもやる。
そう思いました。



今でも思っています。