もう、忘れていた。

忘れられないけど、
忘れたふりしていた。

会いたくてたまらないのに、
会えない日々ばかり過ごしたあの人との思い出。

もう絶対、交わることのない、
「追分」の道をそれぞれに進んでいたはずなのに。

なんと便利な世の中になったものか。

改姓したあたしの名前、
覚えてたの?

何故すぐに検索したの。

躊躇いなく追加申請したの?

それとも、なんだかわからず+押した?

あたしが朝からどれだけドキドキしたか、
なんで?!って、悲鳴あげたか、
あなたは想像もしてないんでしょう。

今考えたら、あたしたちはいったいなんだったんだろう、
未だに、何か引っかかっている気がするのは何故だろう。

会いたいと、あの頃、血反吐を吐くほど想い、何度もこの世の終わりのように泣き、既に薄れた記憶でも、
自分でも呆れるほどにあの人のことを想い続けたか、思い出す。

これ以上心をかき乱すのは、
やめてください。

なんでまた、待ってんの、あたし。


少しだけ、彼に早く会えるかもしれない。

ただ、仕事も親も、板ばさみ。

彼は一度決めたら絶対に譲らない。

前回も前々回も、
そのことで死ぬほど悩んだし。

今回は彼と調整するのは最後にしよう。

変更がきかないし…また怒ると嫌だし。

こんなに穏やかな毎日を送りながら、
彼との時間を望むのは何故だろう。

会いたい気持ちは少し薄れている気がするのに、
やっぱり会いたいと思ってしまうのは何故だろう。

また、悩みの種が。

疲れるなぁ[みんな:01]
もう

あれから10年

あたしはいつまで、
あの人の夢を見るのだろう。

目が覚め。

あの人の夢を見たと認識したとき。


いつも、もう、昔のことと、いいきかせ。

あの人と、また会っても、
もう、あたしには…。

容量オーバー。

そんなに、抱えることなど。

ただ。

少しだけ。

声が聞きたい。

何か、変えたい。

終わらせたい。

このままでは、呪縛は解けない。