知人Мさんのご主人のお話です。
お料理好きなご主人は、調理器具を集めるのが大好き。
焼き芋器、温泉卵器、ゆで卵器、たこ焼き器等、
スペースをとるものを奥様に相談することなく購入。
100均に行くと調理グッズコーナーで長い時間を費やされるとグチるМさん。
関西出身のМさんなので、たこ焼き器は嫁入り道具的なお品という感覚だったのですが、
絶対いらない!と思っていたそう。
関西の方ではないご主人が購入するとは…
釣りが趣味のご主人はこだわりの包丁もどんどん増やして、
それに伴い砥石も数種類購入し、更にМさんの怒りをかっている。
砥石…そんなにいる?
「いらないものばかり!」
と憤るМさんですが、ゆで卵器については、
「10回のうち3回くらい爆発するしー!」
え…使ってるんだ…
あんなに怒ってるのに、使ってる…
「使ってはいるんだけどー、使い方が難しくてー。
卵の爆発って、後の掃除が大変なのよー!」
…でも…使ってるんだ…
眉間にシワを寄せながらも、ご主人の購入した便利グッズ、ちゃんと使ってる…
先日は、かぼちゃを切る専用の包丁を購入してきたらしい。
「かぼちゃ毎日食べないし、
そんなに使う機会がないでしょ!」
と、Мさん。
「しかもー!私の手には太すぎて手ェ切るし!」
え…
「手ェ切ったのよ!私の手!」
あ…
手の傷の心配もさることながら…
それも使ってみたんだ…
好奇心?
迷惑極まりないという様相であったけれど、
試してみるМさんは優しい。
焼き芋器は焼き芋好きのМさんのために
購入してくれたというのだから、
優しいご主人ではないか。
確かにスペースはだいぶとられるだろうけど、
その気持ちが嬉しいじゃないか。
「あんな邪魔な焼き芋器、他に用途がないでしょ!
いつ捨てようかと考えてる」
と言いつつ、
「こうしてグチっててもさー、
結局は幸せな悩みなんだよね」
…ご主人の愛は感じている様子。
なんだかんだ言っても幸せそうなМさんのお話でした。