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60年代から70年代にかけては欧米人が憧れる観光地のひとつだった。ストーンズのメンバーも行っている。ブライアン・ジョーンズはモロッコで恋人のアニタをキースに奪われた。色んなモノが取られるところだ。

東南アジアでモロッコに相当するのはタイでしょうね。タイにも欧米人が沢山くる。微笑みの国と言われるくらいでエトランゼェに優しい。美人の国だし、ゲイの男も魅力的だ。だからタイには世界中の女好きと男好きと両刀使いがわんさか押し寄せる。

幼い女のコをお金で買おうとするケシカラン男たちのこともよく話題になりますね。テレビ・ニュースで取り上げられたこともある。これはタイではなくフィリピンの話です。10才ぐらいの女のコが道端に屯している。そこにいい年をした大人の男たちがタクシーで乗りつける。

日本のテレビ記者が女のコたちに聞いた。
「君たち、どんなことをしてオジサンからお金をもらうの?」
「ブロー・ジョブ」
「ブロー・ジョブ? すみません。ブロー・ジョブってナニ?」
記者の男が通訳の女性に聞いた。この日本女性。通訳なのにブロー・ジョブを知らなかったようだ。
「what's blow job?」とか聞くと、女のコたちは恥ずかしがって答えない。
その女性通訳。blowって言うから叩くんでしょうね、きっと。そう通訳した。すると記者さん。
「こんな女のコたちを叩くなんてヒドイことしますねぇ」なんて見当違いな怒り方をしてました。午後6時からのニュースでですよ。シッカリしてくれよ。

blowはボディ・ブローなんて使い方をされる。確かに叩く・なぐるという意味がある。ほかにも意味があります。ボブ・ディランのblowing in the wind。この場合は吹く、ですね。答えは風に吹かれている、というやつです。blow jobのブローはこっちですね。吹く仕事です。尺エイトです。英語ではフルートとも言いますね。これ以上は書きませんので、関心のある方は辞書を引いてください。