宮城のカンガルーの正体は

副題;シャーロック70rockが推理する宮城のカンガルーの真実


1.


宮城のカンガルーはいるのか、いないのか?
真山の住民が何度も目撃したというカンガルーは本当にカンガルーなのか?
もしカンガルーでなければなんなのか?

本シリーズで、私70rockは、
カンガルーの生態と目撃者の証言という客観的事実
から”宮城のカンガルーの真実”に迫っていきたいと思います。


『カンガルーが頻繁に目撃されているという岩出山はどんな所なのか?』

岩出山は正式には宮城県大崎市岩出山といい、この中に上真山と下真山という地区がある。約20人もいるというカンガルーの目撃者はほぼ真山地区の住民に集中しています。

この大崎市。”宮城県北西部の大崎地方に属する市”であるということですが、いまひとつピンとこない。それは市町村合併で出来た比較的新しい市だからです。

ウィキペディアによれば:
大崎市は『2006年3月31日、古川市、遠田郡田尻町、志田郡三本木町・松山町・鹿島台町、玉造郡岩出山町・鳴子町の1市6町が新設合併して誕生した。県内において人口は仙台市・石巻市に次ぎ3番目となり、面積も隣の栗原市に次ぎ2番目となった。3つの郡に跨る大規模合併により成立しており、県北有数の都市である旧古川市を軸に際立った個性を持つ旧鳴子・岩出山の両町とこれらとは異なる文化・経済圏をもつ旧鹿島台・松山の両町を含んでおり、多彩な地域性を有している。反面、かような広域合併の背景に起因する問題も抱えている。 また近年大崎市岩出山付近などに野生のカンガルーが生息している?などの情報もある』

なるほど。古川市や鳴子温泉のある鳴子町なら私たちにも馴染みがある。

古川には女子バレーで有名な古川学園がある。全国制覇12回という名門で、全日本級の選手を輩出している。かおる姫の愛称があった色白な菅山かおる選手もこの高校の出身だそうです。

地図を見ると、大崎市は東京都のように東西に細長い地域で、西端は山形と秋田の両県に接している。岩出山という地名からも想像されるように、この地区は山の中にあります。

岩出山地区というのは奥羽山脈の東麓にある里山です。わずかな人家と畑と田んぼが山裾に抱かれている。

4~50年くらい前までは、里山は暮らしを営むのに欠かせない場所だった。

枯れ木や枯れ葉をとってきて燃料にしたり、あるいは森の中に穴をほって枯れ葉を埋めてたい肥をつくった。だから里山は綺麗だった。

子供たちの遊び場所にもなった。チャンバラごっこの刀を作るために山に入ったり、松の枝で隠れ家を作った思い出を持っている人もいるはずだ。

だが最近の里山は全国的に荒れ放題だと言われている。蔦や藪が生い茂って人が簡単に入れるところではなくなった。

いったいそんなところにカンガルーが棲めるのか。[続く]