堂々たる体格と並はずれた筋力の持主で、節操高く侠気に富んだ男だった。



誰一人持ち上げられなかった牙門旗( 将軍旗) を片手で立てて皆を驚かす。



弓と弩が雨霰と降り注いで前も見えない中、楯を捨てて長い戟と矛だけで雄叫びをあげながら突進、呂布の軍を総崩れさせた。



好んで大きな双戟や薙刀を武器として用いた。弁慶の立ち往生のような壮烈な戦死をとげたと云われる。


注: 柄の先に鎌のように直角に刃の付いたものが戈。先端に更に突きさすための刺(し) の付いた武器が戟。戈の刃の部分が一直線に両方に付いているのが双戟。いずれの刃も両刃である。