ドロシーリトルハッピー中野サンプラザ公演の最後の挨拶を今度はビルボードジャパンの記事より。
昨日のナタリーよりかなり長いです。
おそらくその分だけ細かくなっていると思われます。
これを見ると、コールミーの3人に比べてまりちゃんの挨拶の短いこと。
実際にも短かったけど、これは彼女にとってはただのツアーファイナルであるという意思表示でしょうかね。
るうなさんが「5人のドロシー」を強調していたけど、まりちゃんは「私がメインボーカル」と強調してた。
かなでしVSるうなさんに隠れてしまったけど、口論になる前はこの違いがとても印象的だった。
「この5人がドロシー」(るうな)
「私がドロシー」(まり)
こんな風に思えて、まりちゃんこの場でそこまではっきり言うか?と思ったものです。
Dorothy Little Happy 5人が青春を費やして表現した一大絵巻、誠実過ぎた結末……別々の道へ callmeは最新曲配信
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/29968/2
最後に、アンコールで5人のメンバーがそれぞれに胸中を語った場面について触れたい。BGMなしの無音の中、超満員の観客やスタッフ、関係者全員の目線を一身に集める中で、まずは早坂香美が声を震わせながらも、自分を鼓舞させながらこう語った。
「今までこの5人で一生懸命、前を向き続けて……走って、時には歩いたりしながらも時間を過ごしてきました。でも上手くいくことばっかりじゃなくて、悲しいときがあったり、このまま立ち上がれないんじゃないかなって…………思ったときもありました。でもこうやって今、笑って楽しくステージで歌えて踊っていられるのは、5年間で培ってきた成長があったからだと思います。いつも近くで言葉をかけてくれる皆さんがいたからだと思ってます。これからもう5人でのステージは無くなってしまうんですけど、この5年間で培ってきた大切で大好きな時間を胸に持ちながら、進んでいきたいと思います。5人はそれぞれ本当に素敵な夢を持っていると思います。今日、早坂香美はこのステージでDorothy Little Happyとしての幕を閉じてしまいますが、これからも変わらず進んでいく、変わらず笑顔で進んでいくこの5人の応援をよろしくお願いします!」
続いて、今にも過呼吸になりそうな号泣状態で、それでも何とか想いを届けようと富永美杜が語る。
「Dorothy Little Happyの富永美杜です。今日は皆さん来て下さって本当にありがとうございます。この自己紹介が出来るのも今日で最後になりました。私の5年間、Dorothy Little Happyの5年間を振り返ると……振り返りきれないけど! たくさんの思い出があります。どんなにツラいこと、苦しいことがあっても、今、こうして、5年間過ごしてみると、Dorothy Little Happyの思い出は、私には全部、全部輝いて見えます! Dorothy Little Happyは私の、私の唯一の! ……誇りの部分でした。何にも出来ない、何にも出来なかった私が唯一自信を持って、誇れる部分でした。「Dorothy Little Happyの富永美杜」……何度もこの名前に救われてきました。Dorothy Little Happyは私に強さをくれました! 佳奈ちゃん、麻里ちゃん、瑠海さん、こうみんは、私のことをずっとずっと支えてきてくれました。私の大切な、大切な居場所です。だけど、私は今日、この大好きで! 大好きで、大切な場所だったDorothy Little Happyを卒業します! 私にはどうしても叶えたい夢があります。どうしてもなりたい自分がいます。それに向かっての決断でした。決めるときは、本当にツラかったです。本当に苦しかったです。発表したときは……責任感に押され、逃げ出したくもなりました。だけど、逃げてしまったら、今まで輝いて見えたDorothy Little Happyの5年間が私の中で消えてしまうし、ここで逃げたら前への道も消えてしまう。正直、すごく不安です。変わっていくことが……怖いです! 前を照らしてくれる先輩がいなくなることは、私の中で本当に怖くて、こんなにも不安なものなんだって実感しています。だけど、私には叶えたい夢があるから、今日、卒業して、前を向いて歩いていきます。どんなにツラいことがあっても、今までの5年間を思い出して、支えてくれた皆さんの笑顔を思い出して、進んでいこうと思います。この決断は絶対に……(以降、何を話しているのか聞き取れない状態に。それでも何かを最後まで訴え続け、膝から崩れ落ちた)
富永美杜が止まらない涙を拭いながら立ち上がると、拍手喝采。3人目の卒業メンバー 秋元瑠海は少し間を開けて話し始めた。
「Dorothy Little Happyの秋元瑠海です。今日はお集まり頂いてありがとうございました。13歳から始めたDorothy Little Happyは、中学校、高校と一緒に過ごしてきて、振り返るとDorothy Little Happyしか思い出がないんですけれども、自分の青春っていうのをDorothy Little Happyに全部費やして良かったなって、今日のステージに立って本当に思いました。5年間、すごく長かったな……。いろんなことあったし、いろんなこといろいろ思ったんですけど、この5人でやってきたからこそ、今日、ここの中野サンプラザに5人で立つことが出来たんじゃないかなって思います。決して1人でやってきた訳ではなくて、本当に支えてくれるスタッフの皆さん、家族のみんな、メンバーのみんな、そして何より応援して下さるファンの皆さんがいたから、5年間やってこれたと思います。…………………………私は、Dorothy Little Happyでいたかった! 去年の9月に「今後、Dorothy Little Happyはどうしていこうか」っていう話し合いがスタッフ、家族、メンバーみんなの中でありました。そのとき、5人の意見はまとまりませんでした。もちろん、みんなそれぞれに夢を持っています。でもこの5年間、ひとつの夢に向かって5人で走ってきました。5人の意見がまとまらなくなり、私は事務所の提案したDorothy Little Happyの方向性についていけませんでした。5年間、Dorothy Little Happyとして叶えたい夢があって、それだけを信じて! ……やってきました。その夢を叶える為にはどうしても環境を変えなければいけなくなりました。5年間、そして今日7月12日で、私はDorothy Little Happyを……自分が叶えたい夢を、5年間信じてきた夢を掴み取る為に卒業します。今日で私はDorothy Little Happyでは無くなってしまうけれど、私の中にDorothy Little Happyはずっと生き続けます。それが私の唯一自慢できることだったから、私が信じてきたことを……明日から人生の一歩としてまた踏み出していきたいと思っています。Dorothy Little Happyはこの5人でした! それをみんなに忘れないでほしい! みんなの中でもこの5人のDorothy Little Happyが残っていてほしいと思ってます。明日から私たち5人はそれぞれ自分の夢の為に違う道を歩いていくけれど、みんなの夢が叶うように、みんながこの先の人生も幸せで生きていけるように、そしてDorothy Little Happyのファンでいてくれた皆さんが幸せであるように、願わせてください。そしてこの5人のことをこれからも皆さんに見守っていってほしいと思ってます。本当に私はDorothy Little Happyになれて良かったです。そしてスタッフの皆さんに、メンバーのみんなに出逢えて本当に良かったと思います。本当に5年間、たくさんの愛を、たくさんの応援をありがとうございました!」
と、Dorothy Little Happyから卒業する理由を丁寧に説明。この後、Dorothy Little Happyとしてこの先も活動していくメンバーの出番となる。まずは高橋麻里。
「私は3人の卒業を聞いたときに、とてもイヤでした。すごくイヤで、「なんでだろう?」とも思ったし、「絶対辞めてほしくないな」と思いました。でもこうやってステージに立ちたいって思うのは自分の気持ちだから、自分のやりたいこと、自分の意思っていうものがステージに立つ人間にとっては一番大事なんだなって、そのとき思いました。なので、今日でDorothy Little Happyは5人ではなくなってしまいますが、私はこれからもDorothy Little Happyのメンバーとして歌っていきます。5年前、Dorothy Little Happyを結成したときから私はメインボーカルとして歌わせて頂きました。なので、これからも変わらずドロシーのメインボーカルとしてドロシーを引っ張っていけるように、ドロシーを創っていけるように、私は頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」
ここで隣にいた秋元瑠海が突然「じゃあ、なんでバラバラになっていいって言ったんですか、あのとき」と鋭く問いかけた。「いや、それはさ……それは違うじゃん。3人が卒業するってメンバーから私は聞いてない」「言ったじゃないですか」「私は電話でスタッフさんから聞いて「なんで?」って思った」ここから話はいわゆる水掛け論となり、永遠とも感じられる長く重苦しい時間と空気が流れる。「このまんまじゃドロシーがバラバラになっちゃうから、意見を合わせましょうって言ったら「バラバラになってもいい」って言ったじゃないですか」「私、そんなこと言ってないよ!」「言いましたよ。その一言で決めたんです」「たしかにあのときは意見がまとまっていなかったけれど、3人が卒業しても全然構わないんなんて私思ってないし、言ってもないし、5年間やってきて私がどうなってもいいって思うと思う?」
その後も噛み合わない公開口論が続く中で、流れを変えたのは高橋麻里だった。「応援してくれているのはファンの皆さんだから、ファンの皆さんに一番、私はこういう姿は見せてはいけないと思う」と勇気を振り絞り仲裁に入る。
これに平常心を取り戻した白戸佳奈は、「せっかく今日こんなに素敵なステージを用意してもらったのにこんな話をしてしまって本当にすみません。3人が卒業するってなっていろいろありました。これはメンバーだけの問題じゃなくて、本当のことを言えば大人の人たちも関わってるし、だから私たちだけでは解決できないことだと思います。でも私の想いを言うのであれば、3人には卒業してほしくなかったけれど、3人がそう決めて新しい夢に向かって頑張るって言うんであれば、そっちの道でしっかりと最後まで頑張ってほしいと思っています」と語り、少しの沈黙のあと「曲、歌えますか?」と問い掛ける。この一言で笑いが起き、会場の空気は優しさを取り戻す。
また、秋元は「いろんなこと、今もいっぱい起きてるけど、いろいろ起きてるけど、でもみんなのことを嫌いになったことは一回もないです。いつだって真剣にみんなでこうやってぶつかってきて、いつだって5人でやってきたから今日ここに立ってると思います。見ての通り…………みんな、結構強気です。だから必ず5人全員自分の夢を叶えると思います。皆さんには5人全員が夢を叶えるのを見届けてほしいです」そして白戸が「最後の1曲、この5人で歌うので、皆さん、目に焼き付けてください! 今日はツアーファイナルだけど私は終わりだけのライブにしたくなかった。ドロシーに残る2人も、そしてドロシーを卒業する3人にとっても、未来に繋がるライブにしたかった。だから私は最後に「未来へ」をセレクトしました」と語り、曲はラストソング「未来へ」。
しかし、秋元瑠海、富永美杜、早坂香美の3人はcallmeとして早くも7月29日に配信限定EP『callme -EP Vol.1』、10月28日に1stアルバムをリリースすると発表。白戸佳奈と高橋麻里も2人でのDorothy Little Happyの活動をスタートしている。夢を本気で叶えようとするアイドルは立ち止まれないのだ。今の時代、アイドルは星の数ほどいるが、こんなアイドル人生を歩んでいる5人は実に稀有だろうし、この経験を「5人全員自分の夢を叶える」未来へと繋いでほしいと切に願う。また、ここで終わりではなく、ここから始まった5人にぜひ注目してほしい。