ボブとニックの旅物語
オドントグロッサム ②
しばらく進み 一つ尾根を越えた
すると何と ボブの素晴らしい?想像力にあまりにも似た街が、目の前に広がっていた。
「着いたぞぉ 見ろニック。俺の言った通り
立派な街があったろ」
「ああ そうだな」ニックは、そう言うしか無かった。まさかまさかであった。
二人が街に入ろうとしたときに、汚ねえじじいが二人を見つめていた。二人は気にもとめずに、街に入って行った。
しばらくいくと、何ともりっぱな城のような洋館があった。
何も言わずに、ボブが、洋館に入って行った。
この度胸には、ニックもお手上げだ。
そしてまたびっくり、出迎えたのが素敵な女性である。まさしく ボブの好きそうな高貴な女性だ。しかし、一人で住んでるとは思えない。
「いやあ、どうもどうも 私 ボブと申します。出会えて光栄でござりまする」
「こちらこそ、ようこそ私の館へ」
なんとも変なやりとりである。
「どうぞ、中へお入り下さい。素敵な出会いに感謝しております」
そう言って女性は お茶の準備をしてくれた。
「私 メアリーと申します」
「失礼ですが、ここには お一人でお住まいなのですか?」ニックが聞くと、
「いいえ {主人達}がいます。奥の部屋でくつろいでいますわ」