はろー!



今週はテストウィーク!ということでEnd of Term Test(学期末テスト)をしています。



テスト自体は毎月の終わりに行っているんですが、実は日本と違うところが多くてなにかと大変。



1.先生は誰もパソコン・プリンターを持っていないので、タイプではなく手書きで準備。



2.その手書きのものを生徒全員分コピーするお金(1枚あたり25ングエ=約5円)もないので、先生が黒板に問題を書き、生徒たちはそれを自分のノートに写して解答する。



3.先生は問題を板書し終わると教室を出てオフィスで休憩。




4.机やイスは1人に1つずつあるわけではないのでテーブル・長椅子を数人でシェア。

 
  
  
 机のスペースも足りないので膝の上で書いたり…

 



これらのことはこちらの学校ではごくごく当たり前のことなのですが、日本とは全く異なりますね。




そして日本では考えられないのがカンニング。かなり横行してます(悲しい…。)




その原因は上記2~4だということ。



2→
毎月のテストではカンニングはできないですが、学期末テストでは当然以前の月末テストで出たような問題もでるわけで、それを見れば解答できるものもないわけではないのです。

故に前のページをチラチラとみる。

ふむふむ…こういうことだったなぁー。とかやってる。


3→
つまりはテスト監督者不在な訳です。誰も見てる人がいないんだから、そりゃ子どもたちもカンニングします。



4→
公立の学校では1人1つずつあるのかもしれませんが、僕の配属先の学校のような、私立のコミュニティスクールは基本的に慢性的な資金不足なので、必要だと思うものもなかなか購入することができません。

しかも学校の大きさの割に生徒の人数がとても多いんです。ぎゅーぎゅーです。


机やイスを人数分買ったとしても置く場所もない…という訳。


隣同士の距離はなく、お互いに回答を見せあったり、覗き見したりすることは可能です。








「そんな状態でテストする意味ってあるの?」って毎回思っていて、主任の先生にその話をしたら、「私もカンニングはいけないと思う!今度会議で話し合いましょう!」とは言ったものの、なんやかんやで会議は開かれず、もうタームも終わり。



うーん、口だけ?



というか大人たちもカンニングをして育ってきてます。当たり前なんです。




大学生や教員養成校の学生たちですら平気でカンニングをするという話も聞きます。



もうどうしろと…。



まぁ1番の問題は試験監督がいないということ。僕は自分の教科のテスト中は試験終了まで教室にいて、期間巡視をしています。



そうしたら、G7の生徒がヒトコト。



「Teacher Taka。今日の先生、試験監督”みたい”。問題書き終わったんだから外出ていかないのー?(出て行ってよーというニュアンス)」




いや、みたい” じゃなくってそうなんですけど



外出てったらカンニングしまくるじゃんかー!!



子どもたちですらカンニングは普通だと思っています。



カンニングしていい点取る > カンニングせず悪い点取る




という意識。高得点を取ることが何よりも大事なのです。親も子どももそう思ってる。



うーん、どうやって変えていこう…?



・先生の意識改革は必須。そのためには会議で議題に上げないと。というか会議開きたい。

・親の意識改革も。来タームのPTAミーティングで言うか…

・カンニングをしなくとも点数を取れるように普段からの学習アドバイスを怠らない。

・自宅学習習慣をつけさせる。




協力隊の教師隊員はたいがい同じような悩み抱えていると思う…のですが。



何か他にできそうなアドバイスいただけると嬉しいです(゚∀゚)



Taka