はじめまして。
ご覧いただきありがとうございます。

リールメンテショップ『zamanah』です。


シマノの小型スピニングリールを専門に
オーバーホールをさせていただく個人業者です。


それでは早速どのような作業を行うのかを写真付きでご説明させていただきます。


今回オーバーホールを行うのは
13ソアレBB C2000PGSS

ジグ単アジング入門機として
パワーギア、マグナムライトローター、ワンピースベールなど実売10000円ちょっとのリールとしてはとてもおすすめの機種です。


今回持ち込まれたのは新品購入品ですが
なんだか「巻きが重い」「スムーズじゃない」との事。
回してみますと確かに回転音がゲロゲロしています。
ところどころ回転が重くなる症状も確認出来ます。


それではボディを割って行きます。
開けてみると、やはりグリスがベッタリです。
これはこれでノーメンテで長く使う分には合理的なのかも知れませんが、リールが持つ最高の回転を得るためには適量のグリスとクリアランス調整が不可欠だと思います。


パーツクリーナーで以前のグリスをキレイに落としきります。
少しでも残っていると組み上げ後の回転に雑味が出ます。
上位機種と比べると部品点数が少な目ですね。
上質なグリスで仕上げると巻きの質感の向上が図れます。

ローラークラッチも粘度高めの『オイル』で仕上げる事でこの部分特有の音の発生を抑制出来ます。

今回は新品のリールだったのでバラしませんでしたが、使い込まれたリールだとクラッチをバラしキレイにして状態を確認致します。
内部に傷などが有ると音の発生や最悪ローターが逆転してしまうのでその場合はパーツを取り寄せて交換になると思います。


最後にボディのネジの締め込み具合を調整し
リールをあらゆる角度でリーリングした時でも雑味が出ない(少ない)締め具合を丁寧に探し
て完成となります。

結果:ゲロゲロ音は解消し、OH前と比較して軽い巻き感を得ることが出来ました。
原因はグリス量過多による巻き重りとボディのネジの締め込み過ぎではないかと考えられました。


最後に

リールの『アタリハズレ』
これは確実に有ります。

同じ新品のリールでもかなり巻き心地に差があるのが実情ではないでしょうか。

考えられる理由としては
・パーツ精度の誤差によるもの
・グリス、オイルの塗布量によるもの
・ネジの締め込み、クリアランス調整の差
などがあると考えられます。

勿論検品はしっかり行うのでしょうが、繊細な釣りで使うリールは製品の合格範囲に留まっているだけでは満足できない事もありますね。


あらゆる症状がオーバーホールによって解消する訳では有りませんが、より軽く回転し、ノイズが抑えられたリールなら実釣に集中出来ます。


『zamanah』では特にアジングで使用するリールに求められる巻きの軽さ、ノイズの低減などを目指して丁寧に組み上げさせていただきます。