初投稿からネガティブな話題で申し訳ないですが、D/4の雑感、始めさせていただきます。

どうしても納得できない故事成語が私にはある。それが、
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
である。

この言葉は「ツバメやスズメのような小さい者(これは器量や思想の意味において)はオオトリやクグイのような大きい者(同上の意味において)の大志はわからない」という意味である。

なるほど確かに言い得て妙でもある。「医者になって全ての人を救いたい」という医学生の素晴らしい志は、朝10時からパチンコ屋に並んでいるおっさんにしてみればどうでも良いことかもしれない。(これは逆もまた然りではあるのだがw)

しかしだ。ここからは私の曲解かもしれないが、この言葉、こと政治や某大某フット部のような問題に当てはめてみると、首脳陣が
「お前らみたいな不勉強で、器量の大したことない奴には、我々大人物の戦略はわからないだろう? 説明するのも長くなってめんどくさいから、黙って私達に従ってれば良いのだよ」
と言っているようなものではないだろうか? 

ここには「一部プロフェッショナルやエリートの傲慢」、「想像に及ばないのならば黙っていろ(「相棒」杉下右京氏より)という奢り」、「弱者が抱える問題への想像力不足」、「異議を申し立てなくなって全体主義に繋がる火種」etc といった悪い物が同時に詰まっていないだろうか?

本当の鴻鵠とは燕雀に己の志を納得するように伝えられる者であろう。もし、それで燕雀が納得できないなら、それは燕雀が凡夫なのではなく、鴻鵠が大したことないか、あるいはその志に不備があるのだろう。

私なぞただの燕雀の内の一羽だが、もし鴻鵠になるのならこうありたいし、こういう鴻鵠の元に生きたい。