※連続小説です!結構長く分割されています(^^)
無名の作家、太陽さんより
1-1は
http://ameblo.jp/zakkaeftsiz/entry-12119874635.html

1-2は
http://s.ameblo.jp/zakkaeftsiz/entry-12122341198.html

1-3は
http://s.ameblo.jp/zakkaeftsiz/entry-12124886163.html?frm=theme

1-4は
http://ameblo.jp/zakkaeftsiz/entry-12128970919.html


 4 調査
石川さんとランチを共にした日の夕方、僕は早速調査を開始した。
僕は動きが早いのだ。特に不吉なことに関しては。先手を打ちたい。

石川さんに急に連絡をとってきたフェイスブックの旧友4人にそれぞれ違うアカウント情報を使い、コンタクトを図ってみた。
写真のある二人の内一人は友達承認をしていただき、友達が増えることを嬉しく思うとまで書いてきた。
もう一人は、どなたでしょうか、どういう繋がりだったでしょうかと律儀に問い合わせ来てくれたが、写真の無い二人は思った通り返事は無い。
アカウント情報、最近の活動、勤務している会社、居住地域などは大まかにフェイスブックの内容から読み取れるので、別に問い合わせる必要は無い。調べたいのは、なぜ突然彼らは石川さんにコンタクトをとる必要があったのか、だ。
写真のある二人、名前は山田と田中。あまりに平凡な名前が並んだせいで、そこに何か理由があるのではと少し思ってしまった。
山田は東京に住み、小さめな商社に勤めるサラリーマン。石川さんの会社と比べると大分小さく、事業の安定性もあるとは言えない。結婚はしていないが、数年付き合っている彼女がいるらしいが、金の使い方が結構派手らしく、貯金もなければ結婚する気もまだ無さそうだ。趣味はサーフィンやら、海外旅行やらお金がかかるものが多く、ギャンブルも好きそうで海外のカジノにもよくいっているらしい。ということがフェイスブックから読み取れてくる。
田中については、福岡在住のサラリーマン。彼の会社も山田同様、というか山田の商社よりもさらにこじんまりとした数人で営む家族経営のコンサルティング会社。経営の安定云々ではなく、地元の繋がりだけが経営を左右するような感じだ。もう、家族と一緒に仕事をして10年ほど経ち、そろそろ社長の座につくようなことになっているらしい。回りは結婚ラッシュで結婚式にはよく呼ばれるが、実際自分の結婚は目処が立っていない。見るところ、酒を飲むことが多く、よく泥酔しているようだ。友達や顧客にまで迷惑をかけているようで、口癖はごめんなさい、もうしません。
石川さんはとてもよくできたお友だちをお持ちのようで、こんな神経が滅入っている時に救いの手ではなく、のんきにフェイスブックの友達申請をしてきてくれるとはまさに渡りに舟とはとても言えない状況である。これは偶然なのか、それとも必然なのか。
物は試しで、山田にコンタクトを取ってみることにした。僕は石川さんに他の旧友の名前も聞いて、簡単な山田と田中との関係もメモをした。(まさか友達の名前が佐藤と鈴木だとは想像もしていなかったが、勝手にフェイスブックに設定した名前と一致していた。なんて単純な名前グループなんだ!)
山田へのメッセージで、同様の会社で働いていることを知って驚いたこと、久しぶりに東京にいること、最近石川と話して少し気になることがあったということで、少し電話で話したいという旨を書いて、返事を待った。田中に関しては、とりあえずなにもせず、今日のところはこれくらいにしようと思った。
僕は家に帰り、シャワーを浴びて、コーヒーを飲んだ。テレビをつけても面白い話は特にないのだが、やはり独り暮らしでは音が必要であるため、テレビをつけたままにしてしまう。
ふと気がつくとフェイスブックで山田からの返信が来ていた。



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