タイトルの本を読みました。
スポーツライターで有名な金子達仁氏の最新刊です。
以前のように作家で本を選ぶという事はしなくなり、
テーマとかタイトルとかで面白そうな本を選んでい
ますが、この作家だけは新刊が出るたびに読んでし
まいます。
サッカー物が得意な方ですが、サッカーファンの間で
は好き嫌いが分かれるライターです。
自分は好きなんですけどね。
最近はサッカーに限らず、格闘家やミュージシャン
なんかの半生を描いた本やインタビュー本などを出版
したりしています。
この本は何本かのエッセイ集となっていますが、最後に
この本のタイトルにもなっている短編が掲載されています。
金子氏にとっての「すべては、あの日から」のあの日
とは、85年10月26日だと言っています。
この日に何があったか?
そう!
「ドーハの悲劇」に並んで、日本代表がもっともW杯出場
に近づいた、メキシコW杯のアジア最終予選が国立競技場で
あった日です。相手は韓国です。
結果的にこの試合は先制され、その後同点とするも、
最後は逆転されてW出場を逃すという試合です。
あの有名な木村和司のFKで同点となった試合です。
※そのFKはこちら!
http://www.youtube.com/watch?v=P3l8vCaf29M&search=%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%92%8C%E5%8F%B8
金子氏はこの試合を観て、「サッカーは素晴らしい!
一生追いかけて行こう!」と心に誓ったそうです。
バブル絶頂期であるのに、給料が極端に安いサッカー
雑誌の編集部に就職したのも、当時最先端のサッカーを
展開していたFCバルセロナの試合を日常的に観る為に、
会社を辞めてスペインへ語学留学したのも、この日の試合
を観たからだと語っています。
とても良く分かりますね。
自分の運命を決定づけた出来事って一生忘れないでしょう。
さて、自分に取っての「あの日」は何だろう?
多分、ワシントンでストーンズを観た日なんだろうな・・・・
最近60年代ストーンズを良く聞くようになり、また
10代の頃のように熱心に聴く日々を送っています。
とても飽きっぽい性格なのに、こんなに長く聴いて
いるなんて、10代の頃は全然思わなかった。
死ぬ直前まで聴いているんでしょうね。
『すべては、あの日から/金子達仁著』