だいぶ寒くなり、紅葉が見ごろになってきましたね。
ブログやフェイスブックなどで続々と紅葉写真がアップされているのを見ると、紅葉狩りに行かずとも目で楽しめ雰囲気を感じれますね。
みなさまは紅葉狩り行かれましたか?
寒くなると、体の色んなところの動きが悪くなりますよね。
今日は便秘の話をしたいと思います。
訪問看護をしていて、排便コントロールに悩まされているのは私だけじゃないはず。
病院勤務では知らなかったコントロール方法を、大先輩から教わり、利用者様もスッキリ、私もびっくりなるほどな方法についてお話させてください。
まず、便秘につきものな下剤について整理していきます。
下剤には大きく2つあります。
①機械的下剤-調の内容物を軟らかくしたり、水分を含み膨張させたりする
②刺激性下剤-大腸自体を刺激して蠕動運動を促す
さらに細かくわけると
①機械的下剤
・ 塩類下剤-酸化マグネシウムなど
・膨張性下剤-バルコーゼなど
・糖類性下剤-D‐ソルビトールなど
・浸潤性下剤-コーラック(市販薬)など
②刺激性下剤
・アントラキノン系-大黄、プルゼニド、アローセンなど 【植物由来】
・ジフェルメタン系-ラキソベロンなど 【化学合成】
実は、植物由来の方がよく効き、化学合成のほうがマイルドに効くため、いわゆる”しぶり腹”になりにくいそうです。知らなかった!
下剤としては、脱水傾向で便秘をお持ちの方には「機械的下剤」が効きそうですね。あとは食事量の少ない方。
高齢者で老衰により、調の蠕動運動の機能が低下している方には「刺激性下剤」が良さそうですね。
何に効くかを知ることで、より具体的に排便コントロールの相談にのれる気がします。
さて、そうはいっても便秘や下痢を繰り返すことも多く体調や季節などでなかなか定まらい腸のコンディション。
それを底上げしてくれるアイテムがあります。
それが!!!
『整腸剤』です☆
意外と内服していない方が多いのですが、腸内環境を底上げしてくれます。
2週間内服を続けると効果が現れてきます。
〈改善例〉
もともと便秘症の診断がつくほどの習慣性の便秘をお持ちでした。
癌のターミナルでフェントスとオキノームの内服が始まってから、さらに便秘が進みました。
(内服前)
処方:マグミット330 6錠分3 ピコスルファートNa 25滴
便処置:週1-2回 浣腸と摘便が必要 (自然排便困難)
そこで、「ビオフェルミン」を3包分3で開始
2週間後に、自然排便あり。下痢傾向のため下剤を調整。
(内服後)
処方:マグミット330 4錠分2 ピコスルファートNa 内服無し(!)
自然排便が週2-3回
下剤によるしぶり腹にもなく、突発的な下痢もおさまりました。
本来の身体がもっている力をサポートすることで、苦痛なく排便コントロールができた例でした。
そしておススメの食品です!
『オリゴ糖』
腸内細菌のエサになることで、整腸作用が臨めます。効果も穏やか。
ターミナルの利用者様で、食事がすすまないかたの栄養補給にもなり一石二鳥です♪
薬の激しい作用で困っている利用者様。
まず身体自身を整えていくことが大切であり、苦痛緩和への道だと思います。
これは私たちの自己管理にも当てはまることだと感じました。
長々とお読み頂きありがとうございます。
なにかお役にたてれば幸いです。
底冷えする日が多くなってきたので、皆さまご自愛し、まずは初冬を乗り越えましょう。