「独生女」主張は、聖書的、自然法的、歴史的、そして原理的に反する。アダムとエバの創造が記録された創世記2章19節から23節の内容をみると、アダムが全ての生き物の名前をつける。それは、アダムがアイデンティティの根である種を持っているからである。そして、神様はアダムの助け手がないので、アダムのあばら骨を取って女を創造された。その為、アダムが「これはわたしの骨の中の骨であり、肉の中の肉である。これは男から取ったので女である」とした。アダムが種を持っており、女はその種から始まった。これはエバのアイデンティティがアダムと離れて規定されることはないということを意味する。

自然を見ても種はアイデンティティの根を示す。その為、リンゴの種は韓国に植えても、日本に植えても、アメリカに植えても、変わることなくリンゴの木が育つ。種がリンゴの木の種である為、環境が変わってもその種によってリンゴの木というアイデンティティは維持されるのである。

種を持っているアダムによってエバのアイデンティティが規定されたように、神様の種を持って来られたひとり子、メシアである真のお父様によってエバの代身とならなければならない方が選択される。ソンジン様のオモニが、最初、真のお父様によって選択されたが責任を果たせなかった為、真のお父様がその代身として真のお母様を選択されたという歴史を私達は知っている。しかし、2016年2月28日、元老食口に対するお母様のみ言によると、お母様は神様が真の母として事前に準備され、お母様が6歳の時に祝祷を受けたという。その時はすでに真のお父様がソンジン様のオモニと結婚した状態にあった。もしもソンジン様のオモニが責任分担を全て果たしたならば、今の真のお母様が真のお父様の夫人の立場に立つことのできる道はなかった。その為、真のお母様が現在いらっしゃる位置が絶対的に予定されていたという論理は、歴史的な事実とは矛盾する。

原理的にも同様である。男性と女性は神様の二性性相をそれぞれ代表し創造された。堕落した人類だったので女性に対し不平等な社会が形成されたが、本然の男性と女性は平等である。男性は男性として、女性は女性として、神様の男性相と女世相をそれぞれ代表して創造された存在である。男性は権威、力、強さなど、神様の男性相を代表して創造された。女性は美しさ、優雅さ、共感、思いやりなど、神様の女性相を代表して創造された。男性と女性は違って創造されており、お互いに真の愛を中心として相互補完的な関係を結ぶようになっている。

男性は息子の位置、兄(弟)の位置、夫の位置、父の位置に立つようになる。一方、女性は娘の位置、姉(妹)の位置、妻の位置、母の位置に立つようになる。男性と女性は、このように違った位置でそれぞれの愛を完成し、神様の愛を実体化しなければならない。アダムとエバがまさにこのような役割をしなければならない歴史的な最初の立場に立っていたが、その先例を残すことができなかった。失敗したアダムとエバを代身して真のお父様と真のお母様は、それぞれ、神様の男性相と女性相を実体的に現し、後世の為に男性相と女性相の正しい先例を立てなければならない立場におられる。

真のお母様は人類を代表する女性の役割をしなければならない。すなわち、神様の女性相を実体的に表わして後世の為に女性相の正しい先例を立てなければならない。1992年に真のお父様が女性時代を宣布されたのは、この地に真の父母が定着する為にはこのような代表女性としての真のお母様の役割が重要だからである。真のお母様が真のお父様と共に真の父母様として立つことのできる資格を備えなければならない時代であるというのである。真のお父様が失敗したアダムを代身して神様の男性相を代表する実体となったように、真のお母様が失敗したエバを代身して神様の女性相を代表する実体とならなければならない時であるというのである。

しかし、真のお母様による「独生女」主張はこのような原理的な基準から外れ、真のお父様が持っておられた地位と権限を真のお母様が持たなければならないという立場をとっている。これは本然の女性の役割とは関係のないものである。

メシアとして来られた真のお父様と真のお母様の関係は何なのか?メシアは「ひとり子」として神様の種持って来る。これは、サタンが所有権を主張することのできない存在であることを意味する。神様の種を持ってきたメシアによって、堕落人間の血統が神様の血統に転換される。真のお母様の血統もメシアとして来られた真のお父様によって転換された。

真のお母様の「独生女」論は、聖書、自然法、そして原理に反している。これは真のお母様をして、真のお父様との関係において主管性を転倒することであり、真の家庭の3大王権の軸を揺さぶり、結局、神様の摂理と真の家庭の四位基台を崩す危険な主張である。

真のお父様は神様の息子として、神様の血統と主権を代表する権威を持っている。しかし、祝福家庭が真のお父様について行く理由は、ただそれだけではない。真のお父様は神様の男性相を代表し、息子の位置、兄の位置、夫の位置、父の位置から、真の愛を完成した道徳的権威を見せてくださった。そのようなみ言や歩む姿に私達は感動した。 、

真のお母様の権限は、真のお父様の位置に立ったり、主管性を転倒し真のお父様よりも上に立つことによって立てられるものではない。その権威は、神様の前に真なる娘の愛、真のお父様の前に真なる妹、妻の愛、真の子女様と人類の前に真なる母の愛を完成し、自然に発生する道徳的権威として発生するものである。祝福家庭は、真のお母様が一日も早く危険な「独生女」主張から抜け出し、本来の真のお母様の位置で真の愛の道徳的権威を立てられることを望んでいる。



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