私が北朝鮮に住んでいた時、統一教会の創始者である文鮮明総裁に関する話をたくさん聞きました。文総裁が金日成に直接会い、多くの財政的支援をし、平和自動車の工場を建設するなど、北朝鮮にとって良いことをたくさんしたなどの噂を聞きました。
私が大韓民国に来た後、カン・テウク会長の紹介で、あるイベントに参加しました。文鮮明総裁の演説を聞き、国際的に大層な人物であることを知りました。
故ファン・ジャンヨプ先生にも会いました。「統一問題で協力できたら良い」という話を何度もしていましたが、結局、文鮮明総裁に会うことはできませんでした。おそらく北朝鮮との関係からのようでした。そんな中、私は日本で平和大使の教育を受けました。
私はそれ以来、世界統一を成すという統一教会の人達が、韓半島の統一に対して何も言及しないことに、実際、失望してしまいました。
そんな中、去る9月25日、文顯進議長に会うこととなり、彼が直接執筆した本「コリアンドリーム」をプレゼントされました。本を少し読んでみると、本当にそこに多くの真理があることを知りました。本来、読書はあまり得意ではない私でしたが、夜が更けるのもわからず読みました。
「コリアン・ドリーム」は、チンギス・カンの夢や米国のアメリカン・ドリームに続く、人類の3大理想の一つであると思いました。
「コリアン・ドリーム」は統一韓国の新しいモデルであり、構想であり、それに関する詳細な分析と内容、それを実現する為の具体的な方案まで詳細に明示されており、私達の目標を明らかに教えてくれた貴重な本でした。本には「コリアン・ドリームは、韓半島の平和と繁栄をもたらし、統一民族として北東アジア地域と世界に利となるものである」と規定されています。
これを実現するためには統一を成し遂げることが最初の課題であると、明らかに記述することにより、私達の世代の課題を明らかにしてくれました。統一なくしては世界平和もないということを明確に伝えています。そのため、国民の共通した統一に対する関心と参加を促すべきです。南と北が統一の夢「コリアン・ドリーム」を夢見る時、統一は達成されるということは、国民教育の必要性を強調している部分です。
「一つの空の下、一つの世界を成す」というチンギス•カンの夢と「神様の下、一つの国を建設しよう」というアメリカン・ドリームがコリアン・ドリームに含まれていることがとても誇らしく思いました。
「コリアン・ドリーム」の実現は現世代の役割であると、筆者が力説することにより、この運動の先頭において努力する意志を示した筆者をさらに尊敬し、偉大な革命家として賞賛します。
筆者は北朝鮮の反人倫的悲劇に対しても詳細に研究し、それを表明しています。離散家族の痛みや脱北者の苦痛、そして1990年代半ばの苦難の行軍時期における300万人の餓死についても胸の痛い記述をしています。このような民族的悲劇を解決するための解決策に期待します。
筆者は「コリアン・ドリーム」の第5章で、脱北団体の役割についてその活動状況を詳細に記載しており、その活動への期待も持っていることを垣間見ることができました。
筆者が本の多くの部分で明らかにしている「神様の下の一家族」ビジョンを通して、弘益人間の建国理念を実現しようという意志を表明しています。そのためには、まず国民に自由と人権を保障しなければなりません。北朝鮮のような独裁体制では、弘益人間の建国理念を伝播したり、教育することができないからです。
結論として、文顯進議長の「コリアンドリーム」は私達民族の理想であり、将来における大韓民国の社会図であることは明らかです。したがって、このような理想社会の建設のために私達脱北者は、やるべきことを見つけ、懸命に努力しなければなりません。脱北者達は、統一の先駆者であるだけでなく、リーダーとしての役割を堂々としなければなりません。そのためにも、私達脱北者たちを鼓舞し、奨励し、不足な部分を満たしてくれるリーダーシップを発揮してくれることを期待します。最後に、中国と第3国でさまよっている脱北者達の人権と命を救うことにも、大きな配慮と関心を持って頂きたいと思います。
文鮮明総裁があるひとつの宗教の教主ではなく、世界平和の活動家として世界に名声を博したことに続き、彼の息子である文顯進議長は韓半島の統一を成し遂げ、理想社会であるコリアン・ドリームを完成する主人公となることを心から願います。
ある脱北した女性より…
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