今日、ソウルの地下鉄での出来事です。

電車やバスなどの大衆交通においては、お年寄りや体の不自由な人、妊婦さんや赤ちゃんを抱いたお母さん等には席を譲ることは当たり前のことです。
しかも電車にはそんな社会的弱者のために優先座席が指定されています。

ある駅に電車が停車し、一人のお爺さんが乗車してきました。

そのお爺さんは乗車口のすぐ横にある優先座席に空席を探しましたが、乗客も多く、優先座席にも空席はありませんでした。

すると、それまで優先座席に座っていた一人のお爺さんが立ち上がり、乗車してきたお爺さんに席を譲ろうとされるのです。丁寧に断るお爺さん…しかし「今まで座っていましたから私なら大丈夫です。それに、もうすぐ降りますから」と言って席をさらに譲ろうとされました。
断るのも申し訳ないように、席を譲られたお爺さんは優先座席に座られました。

私はこの光景を見ながらとても心が和みました。

このようなことは韓国だけではなく、どこの国にも有り得る光景であると思います。
自己の地位と権力を守ろうとする、自己中心的な一部の人の言動をその国の国民性ではないかと誤った判断をし、強い反発心をぶつけることもあります。その国を経験したことのない場合は、特にそうなってしまいがちです。しかしその国の中に入って一人一人をよく見てみると、そう捨てたものでもないということも感じることができると思います。


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 統一教会へ
にほんブログ村