前回の《気功の学校/養生気功部会》に引き続き、昨日の《気功の学校/研究部(気功研)》に於いても〔養生気功フルヴァージョン〕を勉強した。
(一)
気功の習練には様々な方向からのアプローチがある。
動功からのアプローチ、静功からのアプローチという形式的な違いもあれば、〔気(気感)の訓練〕からのアプローチと作品(功法からのアプローチという内容的な違いもある。
それらを満遍なく習練していくことで、気功の本質に迫れるのだ。
〔気功の本質〕とは、体内的な心地よさに没頭して行くだけで健康になっていくという点だろうと僕は考えている。
〔体内的な心地よさ〕とは、脊椎(背骨)などが緩んで動いている感覚や体内の〔ふぁんそん〕や〔気〕の感覚、体内(手足)の中で気が動いていく感覚、外の気が頭や胸や腰に染み込んで来る感覚、丹田に気を集めると温かくなって来る感覚など、気功のあらゆる習練に於いて体感出来てくる感覚だ。
そして、〔養生気功フルヴァージョン〕は、それらの様々な〔心地よさの感覚〕を網羅的に体感できる優れた功法なのである。
(二)
〔養生気功フルヴァージョン〕は、次のような習練から構成されている。
準備
弛緩放鬆や昇降開合など。
1、鳥の舞。
2、気のボール遊び。
3、馬歩雲手。
4、三円式站桩功。
5、採気。
これらの中で、〔鳥の舞〕と〔気のボール遊び〕、〔採気〕には四種から六種の方法があり、それらの全てを行なえば〔フルヴァージョン〕になり、一種乃至二種を行なえば〔シンプルヴァージョン〕という訳だ。
(三)
それらの習練法の気功的な主たる目的は、
・〔鳥の舞〕は、体内(手足)で気を通す貫気法の習練、
・〔気のボール遊び〕は、緩んだ状態で正確な体の動かし方を身につける習練、
・〔馬歩雲手〕と〔三円式站桩功〕は、上虚下実の自然体をつくり、基本的な気の力(元気)を付けていく習練、
・〔採気〕は、丹田力(生命力、免疫力)を強くしていく習練
と言えるだろう。
四)
〔ふぁんそんテクニック〕として〔すわり金魚〕や〔気の泡による洗い流し〕、気功流坐禅による〔空の体感〕なども極めて心地よい習練ではあるが、気功的な課題である〔気の力〕、〔丹田力〕を強くして、健康の回復、維持、増進に役立てる為には、この〔養生気功フルヴァージョン〕を身につけ、心地よく没頭して行なえるように成ることも大事な大事な習練になるのである。
これから年末にかけて、子の〔養生気功フルヴァージョン〕を習練していこうと考えている。
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