営業でのアクティブリスニングの活用視点
ある企業の会議で、社長が烈火のごとく怒っている。
それをなだめようとした役員のひとりが、
「社長のお気持ちは良く分ります!」と言ったら、
「お前に何が分る!!!!!!!」とさらに火に油^^
勝手に自分と同一視されると、それは時の場合によっては、
相手はムカつきます。
あなたも誰かに対し、「お前と一緒にするんじゃねえっ!」と
思ったこと、ありません?^^
どこまで行っても、他人は他人。完全理解はありえない。
特に、混み入った感情を抱いている場合はなおさら。
では、この場合、どうすればよいか?
相手が抱いている感情を認めてあげる。
そこまで。そして、
私の感情や意見はそれとは別かもしれないけれど。
というスタンスの確保。この厳密な区分け。
上記の役員さんも、そこを完全に間違えています。
私がそこであえて何か言わなくてはならないのだとすれば、
(黙っているのも手ですが・・・)
「社長は、この件について、これほどまでに強く怒っていらっしゃ
るんですね」
と、こんな感じでしょうか。すると、社長も、
「そのとおりだ君!」 とか言ってくれそうじゃないですか^^
「お客様の仰るとおりです!」とか、
(まあ本気でそう思っているなら構いませんが)
安易な同意、同調、迎合、賞賛 といったものは、
相手を怒らせたり、馬鹿にされたと思わせたり、あるいはこちらを
信用できない太鼓持ちだと思わせてしまう可能性があります。
でも、口癖のようにこういう言い回しを使ってしまう営業マンを何人
も見てきました。
ついつい、やってしまいます。
覚えて欲しいのは、
相手が抱いている感情を認めてあげるだけ。
このスキル。
これを理解し、使えるようになると、
相手もどんどん喋りやすくなりますし、
こちらも無理に自分の感情を押し込めずに済みます。
すると、相手から見て、とても信頼、信用できる人物になることが出来ます。