「深泥池(みぞろがいけ)」 の紹介 --- 国の天然記念物 --- 

今から14万年前の深泥池は京都盆地の北端にある連山の谷で、しかも谷頭から谷出口までが600mほどの小さなものでした。 この谷の西側には鴨川が流れ鴨川扇状地を形成していますが、その土砂はこの谷の出口にまで到達し自然堤防となり沼地化していたと考えられていいます。 この沼地(せき止め性湿地)の状態は、自然堤防の上に人の手によって築堤(約2m)される約1,500年前まで続いていたことがわかっています。 築堤されてからは湿地は溜め池となり、ほぼ現在まで大きさ(周囲1.6Km/9ha)は変わっていません。 また溜池ができた時、季節によって浮き沈みする3haの浮島が誕生したと考えられています。この浮島は14万年前から連綿と生き続けている北方系の植物であるミツガシワやホロムイソウ・食虫植物など希少な植物も生育しています。また、開水域には南方系の植物であるタヌキモなども生育する珍しい貴重な池となっています。

この池は1927年(昭和2)に「深泥池水生植物群落」が国の天然記念物に指定され、さらに1988年指定対象が「深泥池生物群集」に拡大されました。(田篭)

 

※ 2026年10月(撮影日):4日、12日。

 

  -- 2026年10月4日 雲り 気温17度(ヒノキ峠06:17) 水位+1.5㎝ --

・松ヶ崎浄水場からの漏水が深泥池に流れ込まないようにポンプUPしています。そのポンプが7月から故障しているため、交換作業が始まるようです。

・ここ数年、見かけなくなっていた「オギ」が再び確認できました

・毎年秋になるとイノシシ・シカによる「掘り返し」や「沼田打ち」が激しくなります

 

1・2) 10月の深泥池

1) 深泥池南西隅より東を望む                 2026.10.04

2) 深泥池北西より東を望む                 2026.10.04

 

3~7)オギ(イネ科)

3) ここ数年、見かけなくなっていたオギが、再び確認できました  2026.10.04

4) 花も葉もススキと似ていますが、オギの花は小穂が密。    2026.10.04

5) オギの小穂の先に芒(のぎ)は無く、これはススキとの違いの一つ 2026.10.04

6)                             2026.10.04

7)                              2026.10.04

 

8)南側水路のサワギキョウ(準絶滅危惧種)           2026.10.04

 

9・10) サクラタデ

9) 写真では花が白く写ってますがサクラ色です          2026.10.04

10)                            2026.10.04

 

11・12) ミゾソバ            

11) 地中には、咲かない閉鎖花を持っています。種もできます。  2026.10.04

12) 花軸には赤い線毛がある                  2026.10.04

 

13)コブナグサ                      2026.10.04

 

14)毎年9月になるとこ付近で「掘り返し」や「沼田打ち」が激しくなります。

   今年は特にイノシシの「掘り返し」が多いように思います。

   シカの減少が関係しているのでしょうか?         2026.10.04

 

15)オオバナイトタヌキモ(外来種のため取り除きの対象)

   今年はめっきり減ったオオバナイトタヌキモですが、所々で見かけます 

                              2026.10.04

 

 

-- 2026年10月12日 晴天 気温25度(ヒノキ峠10:28) 水位-1.5㎝ --

・漏水小川の汲み上げポンプの交換は先週が終わったそうです

・寒暖の差が大きい季節になってきました。この時季、池周囲の広葉樹はまだ緑々としていますが、浮島では紅葉がはじまります。

・クマ情報:「京都府警北署によると、7日午後9時10分頃、深泥池の北側のケシ山で「四本足の1メートル以上ある丸くて大きな動物がいた。クマの可能性がある」と110番通報があった」そうです

・シカが減ったためか深泥池にはイノシシが増え被害も増えています

・今回は写行の途中からT氏と出会い同行してもらいました。

 

16~)浮島が色づき始める10月の深泥池

16) 先週の朝晩の冷え込みで浮島のネジキなど赤くなり出しました  2026.10.12

17) マコモの後ろの浮島では色ずいてきた木々が見えます    2026.10.12

18) ここでも後ろの山は緑、手前の浮島は色づきだしています   2026.10.12

 

19~22)ハンノキ  

19) 水辺を好むハンノキ 「水辺の旅人」とも形容されるそうです  2026.10.12

20) 花は12月~2月頃に見られ、今はツボミです         2026.10.12

21) 短いマッチの様な方が雌花のツボミ、長く垂れた方が雄花のツボミ 2026.10.12

22) 球果(果穂)は今は緑色、茶色のものは去年のものです  2026.10.12

 

23~26)「ハンノキ」の下ではイノシシがコケを掘り返しています 2026.10.12

23)

24)

25)

26) 隣のミヤマウメモドキ(絶滅危惧種)の下は今のところ被害はなさそうですが、心配です                      2026.10.12

 

27~)サンコタケ(三鈷茸)  (T氏が発見)  

27) ウズラの卵のような幼菌から3本の腕(托柄)と柄(托)が伸びる。 2026.10.12                       

28) 腕(托柄)は頂部でつながる。 よく見るとコーン菓子のような窪みがありおいしそうだが・・・                       2026.10.12 

29) チョコのような黒いものはグレバ(基本体)。グレバは胞子を含む黒褐色の悪臭を伴う粘液で「動物の死臭に昔のトイレを混ぜたようなにおい」と表現されたものもある。この匂いに昆虫やハエが集まり胞子を散布させるようです。   2026.10.12  

 

30)イワナシ

「以前はこの辺りにもイワナシがあったんだよね」と雑談をしていたら突然目に入ってきたイワナシ。                       2026.10.12

 

31)チンコ山の先端に死んだクサガメが! よく見ると甲羅に穴があけられ追跡調査がなされていたのでしょうか。                 2026.10.12

 

32・33)樋門横

32) 希少で貴重な植物がまじかで観察できる場所          2026.10.12

33) よく観察するとクロホシクサ(絶滅危惧種)が生えています    2026.10.12

 

34)「トンボ」が似合う季節  アカネ科           2026.10.12