カシンです。これは、アタシ(50代・男)が思っていることを書くブログです。

うちの大学生の娘ですが。

と言った固定観念を持っています。

アタシの考えとは 100% 真逆です。手を抜けるならそれに越したことはないし。ましてや、何かを実現しなきゃいけないときに。実現に繋がりようのない努力をして、何かやった気になるのにはアタシは大反対です。

こういう固定観念をどこで娘が得たかというと。やっぱり学校教育はじめ、子供を取り巻く環境なんだろうと思います。

「がんばりましょう」「不平を言わずにやる」は、学校教育に明らかに見られる考え方。「何の意味があるかわからないけど、決まってることだからやりましょう」は学校教育に暗に見られる考え方。

問題は、これらが、同じく学校教育はじめ、子供を取り巻く環境に厳然と存在する、「時間制限のある暮らし」と相性が悪いことです。

手際のいい子は「がんばる」で時間制限に間に合うんでしょうけど。不器用な子には、どう考えても時間が足りない。

がんばったり、やったりする前に、手間を省く工夫が必要です。

受験勉強が一番、アタシとしては納得がいかなかったです。でも、仕組み上、試験には合格しないと困る。

うちの子に「がんばる」余裕はありません。わかりやすい例だと。「漢字を繰り返し書いて覚える」。もっとひどいと、覚えないけど、何十回か書いて安心する。

安心のための「勉強」は時間の無駄です。それが「がんばる」をしないと不安、と思わされてるのが見てて残念。

そもそも、「時間内に問題を解いて試験に合格する必要がある」という設定自体もアタシは理不尽だと思います。

その上、「効率良く時間を使う」をズル (悪いこと) と思わされて。できないのは努力 (工夫ではなく、時間の消費のこと) が足りないと思わされて。

これは学校教育の負の側面だったなぁと思ってます。

補足説明。上では漢字練習を例にあげましたが。実際に近いのは例えば数学。娘が自宅学習していて、「解け」と言われた問題に取り組んでいるとします。

娘はひたすら式変形しています。実は、たいがいの問題は「やり方」があって、それを知っていると、すぐできます。やり方が思いつかないなら、答えを見ちゃった方がいいんです。いくら式変形をしても、試験では役に立たない。

ところが、娘は答えを見るのはズルだと思ってる。長時間、式変形して、試験に必要な技術は身につかないけど、何時間か勉強した、と安心する。

これでは試験で困ります。

そして、ものすごく皮肉でイヤなことは。試験に受かるためにやり方を覚える方こそが無駄なことです。やり方は本に書いてあるんだから。必要なときには本を見れば済むことです。式変形したいなら、好きなだけ式変形してていいのが、本来は望ましいです。

そう思ってても、娘の「無駄」に介入せざるをえなかったです。

つづく

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お読みいただきありがとうございます。

np3 時間に追われるのに「努力」が要求される