家族の偶像
(アメ限定でしたが公開します。)




この家族写真は

2009年に

息子が大学を現役合格し

娘が希望の高校に合格した

春に写真館で

写した物です。



私が描いていた

家族の偶像です。



思い描いていた

展開とは

随分違っていました。



主人は実母への

生体肝移植で、

母親からの呪縛から

解放されるかと思いきや


やはり

毒親の呪縛から逃れられず

ここに写る父親像とは

程遠い

自己評価の低さで

今も苦しみ続けています。



幼い頃から

母親が夫を振り向かせたいばかりの

道具にされていた

兄弟。


いつも、母親が自分の

思う通りにしたいばかりに

兄弟を利用して

嘘を夫に伝え

夫を自分の思うように

操作してきました。

でも、時にバレて

つかみ合いの大げんかを繰り返して

来ました。

その間、兄弟は

机の下に隠れて

震えていたそうです。



弟が結婚してから

一年くらい経ったある日

離婚騒動が持ち上がり



私達夫婦は

弟夫婦の元へ駆けつけました。



聞けば、弟は

お嫁さんに、自分の幼い頃の

境遇を話していなくて

弟が、家庭生活に馴染めない事を

お嫁さんは、なじりました。


事情を話し

弟に言葉で伝えられない事は

ノートに書いて

伝えるように

言いました。


その後、二人の子供に恵まれ

父親らしく

夫らしく

たくましくなった弟です。


その話し合いの時に

私は、聞きました。


いくら、夫婦仲が悪く

喧嘩ばかりしていても

一つくらい

家族での楽しい思い出が

あるでしょう?



そう、尋ねる私に

兄弟は

『一つもない!』

っと

声を揃えて

言い放ちました。



なんと言う

悲し人生なんでしょう

その時

私は、そう思いました。




生体肝移植移までして

母親に親孝行をしたのに



主人は

未だに

毒親の呪縛から

逃れられず



自己評価が低く

直ぐに

自分が悪いと思い

常に

ネガティブ思考です。



貴方は


十分に、立派な


社会人だし


立派な夫で


父親でもあると


言うのに


・・・。






By まちこ