みえこちゃんとみわちゃんは、学生時代からのお友達。


何にでも気の合う二人には思い出がいっぱい。


たくさんの時間を一緒に過ごしてきたのだよ。


みえこちゃんとみわちゃんは、音楽やお芝居が好き。


好きな音楽やお芝居も似ているの。


若い時は、はちゃめちゃなこともしたみたい。


欲しい欲しい、のどから手が出るほど欲しいチケットのために


徹夜でプレイガイドの列にも並んだ。


行きたい行きたい、どうしても行きたいお芝居には


電車賃や宿代をまったく惜しまず、地方公演にも行ったんだ。


何回も何回もおんなじお芝居を見て、


自分が代役で舞台に立てるほど、台詞をぜーんぶ暗記して、


あ。あの人、今日は調子が悪そうだな、


なんてまるでマネージャーさんのように、役者さんの体調やなんかも


分かってしまうくらい、二人はおんなじものに、おんなじレベルで


のめりこんでいって、お互いの欲望をお互いで叶えあったの。


うらやましいな、そういう相方。


あたしのみえこちゃん、みわちゃんはどこにいるのだろう。



へそ曲がりのひねくれ者が、too muchなほど素直に、温かく優しい言葉を、穏やかな声で発しようものならば、抱きしめることのできないあたしは涙するしかなくなる。だから、どうか憎たらしいだけの愛おしさを残してくださいと、うずくまりながら祈るんだ。儚さを知ったが最後、この切なさから逃れる術はなく、ただひたすら、ゆっくりと、じっくりと、ゴールのない遠泳をするように、ゴールがあるのかないのか、それすら知ることはなく、一緒に進むだけ。